2019年は波乱になりそうなインディアンマーケット

Indian Jewelry
8月の予約は今からせよ!サンタフェインディアンマーケット
今年はゴールデンウィークが10連休ということでかなり盛り上がりそうですが、お盆の予定はたてていますか!? ここの所、個人でインディアンマーケットに遊びに行く人が増えていますので、その情報をシェアします。 今年の日時、8月17日(土)...

 

こちらの記事でご紹介した、8月のサンタフェインディアンマーケット。

スタッフ交代

 

インディアンマーケットはSWAIAというネイティブアメリカンの団体で運営されているのですが、2018年にかなりスタッフの交代がありました。

それが原因なのかどうなのか、今年は「ブース出展の可否」の手紙が通常の2週間以上遅く、アーティストたちが、「手紙来た?」「まだ。」という会話を何回かしていたのを聞きました。

 

インディアンマーケットに出展したい人は、3月ごろから、書類選考に応募します。

この日のために、半年前から書類の準備が始まっているのです。

書類選考には、インディアンであることの証明CIBという証明書、作品の写真が必要です。

どんなにハイクラスのアーティストでもこれは毎年行わなければいけない仕事。

めんどくさがりで、なかなか先々の計画が立てられないインディアンスピリットからすると、半年前からその日のために書類を作って写真を準備する、その時点で「私には無理。。。」とあきらめてしまう人がいるのです。
半年後のその日に何をしているかなんかわからない。
それまでにちゃんと自分がコミットしてジュエリーを作れるかわからない。
という不安。
とても優れた技術を持つアーティストでも、「インディアンマーケットに売る、その時までに在庫数を確保できないからショーには出展しない。」とか「オーダーで手いっぱいだから出展はしない。」という人も多々います。
それがインディアンマーケットに行ったからと言ってトップアーティストに必ず会えるかというと、そうでもない理由です。
東京モーターショーに行ったらすべてのトップメーカーを見られるかと言ったら、出展しないディーラーもいるからそういうわけではない、そんな感じでしょうか。

アーティスト入れ替え

 

さてそれで先週、一気に出店の可否の手紙がアーティストに郵送されました。

実は去年は、たくさんのベテランアーティストが「否」の通知をもらって、なんじゃこりゃー!?となったアーティストが一丸となって団体のスタッフとの話し合いに行くという事件がありました。

 

その手紙の返事には2種類あって、

「否」完全にダメですよ。

「キャンセル待ち」誰かがブースを諦めたら順番で入れるかもしれませんよ

というものがあるのですが、年に一度の稼ぎ時であるインディアンマーケットに出展できるとなったら、そのブースの出展を諦めるというひとは本当に少ないです。

(ほとんどの場合が、出展料を期限までに支払えなかったためにほかの人に渡るという状況。)

 

さてさて今年、さらに多くのベテランアーティストが「キャンセル待ち」になっています。

 

私の夫スティーブは2009年からインディアンマーケットに連続出展していましたが、初めて「キャンセル待ち」の通知が来ました。

「キャンセル待ち番号107番」

 

「否」と「キャンセル待ち」の比率はよくわからないのですが、キャンセル待ちが圧倒的に多そうな感じがします。

107番でもチャンスはあるのかよくわかりませんが夫はショックを受けることもなく、(ちょっと驚いてはいましたね)自分がもともとやりたかった、ギャラリーの一角で紹介してもらうというプランBを遂行することになります。

その他、有名なアーティストで「キャンセル待ち」となっているのはペリーショーティとシピークレイジーホース。

インディアンジュエリーをかじると必ず出てくる名前のアーティスト二人ですね。

これにはさすがに驚きですが、ここまでくるとインディアンマーケットが世代交代をしようとしている意図が明らかだなと思いました。

これを聞いた時も、インディアンマーケットに出られなくても、ほかにコネクションがあるから大丈夫、とペリーが言っていました。

 

※まだ出展料の支払いまでは期限があるので、キャンセル待ちリストにいるアーティストが繰り上げで出展可になっていくこともあります。この人たちが絶対に今年のインディアンマーケットにいないというわけではありません。

まとめ

サンタフェインディアンマーケットは今年で98回目。
たくさんのコレクターがいる有名なアーティストは、はっきり言ってインディアンマーケットに出展しなくても十分にビジネスとして成り立つことができている。
だから卒業しなさい。ってことなのかもと夫が言っていました。
彼らの世代は50代から60代の歳のアーティストが多く、その下が本当に育っていない。
いつものアーティストはだんだんといなくなり、世代交代をして新しい作家のビジネスチャンスを育てていくことがインディアンマーケットの目的になってきているのかもしれません。
インディアンジュエリーの深刻な問題
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