こんにちは!急に寒くなって、今日は暖かいパーカーが必要な夜。秋ですね。
今日は、先日不必要なものであふれる我が家を片付けていてふと思ったことの話。
情報なしで、ジュエリーを選べますか?
あなたは何の情報もなしで、ネットや店頭の数あるジュエリーの中から一つを選ぶことができますか?
これってインディアンジュエリーの楽しみだと私は思っています。
ブランド化されていなくてまずはあまり情報のないところからスタートし、とにかくバリエーションの多いインディアンジュエリーから一つを選び出すというのは自分の感覚に素直にならなきゃできないこと。
私は押し付ける接客ができる性格でもなく、よっぽど知った関係ではないと私が無理にススメて買ってもらったものなんて絶対に気に入ってもらえないだろうし、とにかく「ピンときたもの」というものを大事にしています。
どれが人気か、どれが似合いそうかと聞かれてもまずはお客さんに選んでもらって、情報を入れるのはそれからにしています。
ダンナも同じで「ジュエリーが話しかける」とかいうカッコいいフレーズを使うんだけど、何百個あるジュエリーの中から一つを選ぶということは、確かにジュエリーに話しかけられたということですよね。
だからインディアンジュエリー界はいい人が多いのかな(笑)
今は本当に情報が先走りがちだけどまずはネットでも店頭でも、一通りジュエリーを見て自分の感覚でジュエリーを選んでみてほしいなと思います。
日本ではすでに作家の名前でブランド化しているところもあるけど、アメリカでは今でもインディアンジュエリーって丸っとひとくくりにされています。その中から自分の好きなジュエリー屋や作家を自分の感覚で選び、ファンになる。
色々な作家のものを持っていてもいいし、インディアンジュエリー以外のものと組み合わせてくれてもちろんいいと思う。
ネイティブの文化や背景に全く興味がなくても、カッコいいと思って買ったものが実はネイティブアメリカンの作ったものだっていう情報を後から知ったら、なんか萌えますよね。だから作り方とか作家に関する情報って後乗せの方が絶対に有益(企業秘密)。
もちろん接客をたくさんしていると、「この人にはこういうの着けてほしい!!」っていう願望がめちゃくちゃ湧き上がってくるのでそうなるとごり押ししてしまうこともありますが、だいたい気に入ってもらえている(自画自賛)。
だからその反面、自分や家族へのジュエリーを選んでいる人に対して「とりあえず人気だから」「安いから」という売り文句があまり言えず、頭から先に情報をバンバン注ぎ込みたくないという営業職には絶対に向いていないウェブの説明文や接客になってしまいます。これは申し訳ないけど性格だからと割り切ります。。。
ネームバリューとは違う愛し方
ブランドものだったらネームバリューで大体の価格が判断できるけど、インディアンジュエリーってよっぽどのオタクじゃないと見た目で価格が判断できません。
そこにグッと来ません??変態っけありそうだけど、実はこれ何万円するんですっていう、自分にしかわからない価値を愛でるというそこに。
ある売れない作家がじわじわと有名になってきて見る機会が多くなって昔からのファンは少し寂しそうな、でもうれしそうな感想をくれたことがあったのですが、自分が応援していた地下アイドルが紅白に出たみたいなそんな感覚だったのかなと思います。(言い過ぎですね)
インディアンジュエリーがあまり大衆化しないでほしいというファンの気持ちもものすごくよく分かり、歴史という背景がある分トレンドとして売り出したいファッション業界の気持ちもわかるし、もっと大衆化して売りたいという作家の気持ちもわかる。(でも私は大衆化には乗り気ではない)
本当にたくさんのスタイルがあるので、その中から自分の感覚で何か気に入る一つを選ぶという作業は現代において自分の感覚を磨くすごくいい方法だなと思いました。
私は感覚で生きてきた人間だからジュエリーに話しかけられまくっているけど、それでも毎回じゃなく今の自分の感覚に訴えるものが絶対にあります。その「好き」とか「すてき」っていう感覚は洋服にもそうだし、生活全般にも言えることでそれが今の自分を作っているなとも思います。
利益をただ上げる、貯金をただ増やすということとは縁遠いことだけど、それが人生を豊かにしてくれているのは間違いない。
まとめ
ファストファッションや効率的で多機能なものがベーシックになる中、「インディアンジュエリーが好き」「ネイティブアメリカンの文化が好き」と言えるなんてあなた最高!って思います。
身に着けていて「あ!それ○○の?いいな!」と言われることは一般的にはあまりないインディアンジュエリー(あくまでも一般的にね)。私も学生の頃ナジャを着けていたら、牛の鼻輪みたいと笑われたことがあります(笑)
昔はファッションで個性を出す時代だったけど、なんとなくその個性がブランドで個性を出すっていう雰囲気になり、昔みたいにめちゃくちゃ変な服着てる人っていなくなりましたよね!?私が青春時代に見てた雑誌は、サイバー系か、古着系か、ロリータ系か、エスニックかみたいな個性の塊でした。
自分の魂を揺さぶる!みたいな、もう絶対これ欲しいっていう欲を磨くのがこれからまた大切になってきそうだなと思って書いてみました。機能性とか効率とかって便利だけど感覚的なものではない気がします。
あなたの魂を揺さぶるジュエリー。これは時と共にどんどん変化していくし、その変化をジュエリー箱の中に見られるのも楽しいものです。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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