アメリカ南西部ではロデオ大会がよく行われます。
息子が「ブルライダー」とか、おじさんが「チームローピング」やってるとか、ネイティブアメリカンにはごくごく身近にあるロデオの文化。ネイティブアメリカンの文化の中に溶け込んでいます。
ロデオってどんなイメージ?
一言にロデオって言っても色々な競技があるの知ってますか??
ローカルな小さな大会から世界大会まで、一言にロデオといっても非常に奥が深い世界、アメリカでロデオを見る機会があったらぜひ見てみてください。
また、見たあとにあれは一体何だったのという疑問もこの記事でクリアできるかも。
ロデオって何?
PCRA(Professional Rodeo Cowboys Association、プロ・ロデオ・カウボーイ協会)という組織が、毎年700以上のロデオを全米で開催しています。
競技に参加するのにはお金がかかり、選手たちはそのお金を払うと引き換えに上位に入って賞金をもらうことを目的に一年間戦います。年間獲得賞金上位15位が、12月に行われるNFR(National Final Rodeo)で決勝を行います。
(NFRが始まると、多くのカウボーイたちは毎晩テレビにかじりつきます。わが夫もその一人。)
NFRって何?
ラスベガスで現在行われているNFRは12月第一週末から10日間Thomas and Mack Centerで行われて、10日間の観客数は17万人以上、テレビでの鑑賞者は900万人に達すると推定されます。
1984年から始まったNFRのオフィシャルスポンサーはネイティブアメリカンのクローゼットの記事でもおなじみのカウボーイシーンを代表するWrangler。
イベントの正式名は「ラングラー ナショナル ファイナルス ロデオ」です。
観覧のチケットは、チケット会社から買えます。
一階席が$150~、二階席が$60~ぐらいの相場。
こちらが現在のハイライト。熱気が伝わってきますよね!
現在獲得賞金総合一位はテキサス州出身の、Trevor Brazile
賞金獲得はなんと現在で2700万円!!!
オーマイガーのビックマネーであります。
毎年一人か二人NFRに残るナバホ族の選手。今年は3人が上位にいて、ネイティブアメリカンの観戦人口も相当多いと思われます!
競技
では競技と見どころを解説。
ベアバック・ブロンコ・ライディング (Bareback Bronc Riding)
鞍(くら)を装着していない暴れ馬に乗る競技。
サドル・ブロンコ・ライディング (Saddle Bronc Riding)
鞍(くら)を装着している暴れ馬に乗る競技。
それぞれ、8秒以上乗り切ると合格とされ、騎乗者の乗り方と、馬の暴れっぷりが採点される。
首もげちゃうよーって目をふさいでしまうぐらい激しく揺さぶられながらの八秒間、迫力すごいです。
スティアー・レスリング (Steer Wrestling)
走っている馬の上から逃げる牛に飛びつき頭をひねって牛を地面に倒すまでの時間を競う競技。
がタイのいいカウボーイの力強さ、そして技術が見もの。
タイダウン・ローピング (Tie-Down Roping)
逃げる子牛の頭に馬の上からロープを投げてひっかけ、馬から下りた後に その子牛の四肢を縛り上げるまで時間を競う競技。
ロープで縛り上げるときの速さったらない。
スティアー・ローピング (Steer Roping)
逃げる牛に馬の上からロープを投げ、牛の頭にひっかけるまでの時間を競う競技。
チームローピングの一人バージョン。
チーム・ローピング (Team Roping)
2人のカウボーイが馬に乗りながら、逃げる子牛の頭と後ろ脚にロープをかけるまでの時間を競う競技。
これが一番ネイティブアメリカンにはメジャーな競技。
頭を引っかける「ヘッダー」と足を引っかける「ヒーラー」がいて、ナバホ族の3名は全員この種目で残っています。
唯一チームで行われて、速さ、技術、チームワークなど総合的な技術が必要な種目。
バレル・レーシング (Barrel Racing)
場内に三角状に配置された3つの樽をポイントととし、それを馬で走り抜ける時間を競う競技。 女性専用種目。
とにかくスピード感、半端ないです。
唯一の女性専用種目、一回やってみたいと思わずにはいられないですよ。
ブル・ライディング (Bull Riding)
暴れている牡牛に乗る競技。
一番盛り上がる種目、ロデオと言えば、暴れ牛にのるこのブルライディング。
「エイトセカンズ」(邦題は伝説の八秒間っていうらしいけど、日本のアマゾンにはVHSしかない!)は、カウボーイなら一度は見ているブルライダーにまつわる映画です。
NFR中はたくさんのイベントが行われる。
NFR期間中のラスベガスは、とにかく、カウボーイ、カウガールでごった返しています。
ロデオが夕方6時に開催されるまで、いろいろなところで暇つぶしができます。以下は様々な出店者が集まる入場無料の期間限定イベント。
Cowboy Christmas — It’s All Here
• 9 a.m. — 5 p.m.
• Las Vegas Convention Center, South Halls
一番大きな規模のマーケット。本格的インディアンジュエリーからお土産品まで色々揃っています。
Cowboy Marketplace Gift Show
• Open daily December 6 — 15
• 10 a.m. — 5 p.m.
• Mandalay Bay
本格的カウボーイギアからハイグレードジュエリーまで、ぎゅっと詰まっています。昼間は馬のオークションなどもあり、本格的なカウボーイが集まる場所で私が個人的には一番好きな場所。
(Gallup Tradingは毎年ここに出展しています。)
PRCA National Convention Contract Personnel Trade Show
• 9 a.m. — Noon
• South Point Exhibit Hall
ロデオボーイたちが集まる場所で、規模は他よりも小さいけれどロデオっぽい雰囲気を一番味わえる場所です。
Country Christmas
• Open daily December 6 — 16
• 10 a.m. — 5 p.m.
• Sands Expo
ウェスタンに限らず、マットレス、マッサージやヒーターなど様々な出店者が集まるところ。
NFRロデオ観戦へ行く方へアドバイス
子連れ?
NFRのチケットは3歳以下で膝の上ならチケットは不要です。でも6時から11時ごろまでの長丁場。親が大変なのでうちは一歳半を過ぎたころからチケットを買うようにしています。
そして音がめちゃくちゃでかいので、コンサートとか慣れてない子にはヘッドホンとか持っていくことをお勧めします。
とにかく時間が長いので、最後まで無理をせず、イベントが完全に終わる前に会場を出ちゃうっていうのもありだと思います。
移動?
シャトルバスがでていますが、イベントへの移動はタクシーが一番便利だと思います。イベントは6時45分からですが、一時間ぐらい前には会場について飲み物を買ったり、(飲み物や食べ物にも長蛇の列です。)、カウボーイ観察を楽しんだりしたらいいと思います!
イベント終了後のタクシー待ちは長蛇の列です。覚悟してください。
NFR観戦はできないけど、って人。
会場に行って観戦することはできない人でも、NFRの期間中は多くのホテルでNFRが実況中継されています。バーやホテルのラウンジでチビチビやりながらロデオ観戦も面白いですよ!!
MGMグランド はアフターパーティなどでも使われて、選手も集まりやすい場所です。
まとめ
この時期、ウェスタン、カウボーイがラスベガスに集結します。その数は推定20万人以上らしいです。日本ではあまりなじみのないウェスタンやカウボーイの文化はアメリカではとても市場規模の大きなマーケットです。
ウェスタンは古い、なんて思っている方もキチッと正装したカウボーイやドレスアップしたカウガールを見たら「カッコいい、私もブーツ欲しい」って思うはず。
いつものラスベガスとは違うアメリカンな空間を楽しんでください!
(↓今年の我が家のNFR観戦のチケット。)
この人、「タフクーパー」は去年の総合一位の人。現在、総合第二位、獲得賞金現時点で2600万円。
ハリウッドスターのように超人気者。イケメンの28歳。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
ABOUT MEのページからSNSのフォロー、他ウェブサイト、お問い合わせなどができます。
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