子連れの海外旅行と長時間移動

海外で子育て

年末年始に海外旅行へ、とか、ゴールデンウィーク(2019年は10連休らしいですね。)に海外旅行を計画中という方。

「子連れでの長時間飛行機移動は、鬼門」と思ってませんか?

「飛行機は狭いし、逃げ場がない。ストレスで息が苦しくなりそう。」byママ友

めちゃくちゃ分かる。私もお金があったらビジネスクラスに乗りたいし、プライベートジェットがほしい。究極、飛行機じゃなくて新幹線で帰れたらいい(笑)

でも私は毎年日本に子供二人を連れてエコノミークラスで帰っています。(夫もだいたい一緒。)その結果、

「ちゃんと準備していれば大丈夫!だからもっと子供たちと海外旅行してみて。」

と言いたい。

「子供たちがもう少し大きくなってから。」とよく言いますが、大きくなってからでは子供も忙しくなりますし、自分も時間や気持ちの自由が利かなくなっているかもしれない。だから行ける余裕があるときに、どこでもいいから、行ってみて。あなたも子供たちも、きっと世界が広がると思います。

結論「親のストレスをいかに減らすか。」に尽きる。

私たちは娘が3カ月の時から毎年日本に帰っていて、前回帰国したのは娘6歳、息子2歳半です。来年の夏も帰ります。

ミルク期→ハイハイ期→暴れ出し期→退屈期

おっぱいやミルクをあげている時期、ハイハイが始まってとにかく動きたい時期、イヤイヤ期に差し掛かりじっとしていられない暴れん坊期→少し大きくなって言うことは聞くけどすぐに退屈になってしまう時期。

子供たちは成長に合わせて色々な時期がありますよね。その時期に合わせてとにかく事前に準備しておけば、親のストレスが減るし、何かあったときにパニックにならずに済みます。

事前の準備は、すべてそのためのものです。

「親のストレスが子供にも伝わって子供が泣く」ってよく書いてあります。子供が泣きわめいても、自分がデーンとしていれば大丈夫。そのために準備していれば大丈夫。

何をどう準備するか

(実はこの記事ずっと書きたかったんですよね。ネットで”子連れ” “長時間移動”とか”飛行機移動”とか検索しても、実際の経験を具体的に書いた記事ってあんまり出てこない。だからいつか自分の経験談を書きたかったんです。気合入ってるから長いですよ。)

子供がフライトの間、いかに快適に過ごせるかを考える=親のストレスが減る。

子供が小さい時は、親が映画をゆっくり見ようなんて思っちゃまずダメです。(私は機内の映画鑑賞大好きだけど、もう諦めた。見たいのに見られなかったっていうストレスになるから、見たかったものはDVDで子供が寝た後家でゆっくり観ます。)

フライトは、子供の環境重視

我が家が日本に帰るとき。

前日の夜家出発→前泊→お昼のフライト2時間→トランジット→深夜のフライト10時間→在来線や新幹線で移動1時間

いつも長時間のフライト部分を、子供が寝れる時間に合わせています。トランジットは、アメリカ→日本は1時間半ぐらい、日本→アメリカは二時間半以上とっています。時間に余裕がないと気が焦ってしまうし、時間がありすぎると疲れてしまう。)

子供が、昼間に10時間もじっと座っていられるわけがない。だから「長時間フライトの時間を子供の寝る時間にできるだけ合わせる。」のが大事。

しかも、みんな同じことを考えているので、深夜フライトは結構子連れが多いです。(これ結構大事!仲間がいると心強い!)

多少値段が高くても、自分がストレスレスになる方法が一番だと私は思います。(だから予定が決まったら早くからフライトの値段はチェックして、高くなる前にゲット!!)

(できればフライト前は目いっぱい遊ばせておきたいけど、待っている間に寝始めちゃうこともあります。)

2週間前には、寝る練習開始

子供の環境を整えるのはできれば2週間ぐらい前から始めるといいのではないかと思います。(特にセンシティブな子供は早めに!)

↓これ、一番不安だった時の記録。

今回息子くんは6ヶ月での帰国。
娘と違って、よく泣くし家で抱っこではあまり落ち着いて寝ることがなく、スイッチが入ると大声でギャーギャー泣きわめくので、かなり不安な気持ち(−_−;)

結果的に、行きは3時間おきぐらいにぐずぐず、立ち上がって抱っこひもで後ろの方で寝るまであやす、って感じだった。寝てから席に戻っても、体制が安定せず起こさないように同じ姿勢でなるべくキープ。腕はプルプル。
最初に一回だけ、座ってあやそうとしてて私も焦り始めギャーギャー言い始めて、フライトアテンダントさんに「後ろの方がスペースありますので」って誘導された以外は、自分としては耳に響くほど号泣してはないからまぁそんなもんかって納得する感じでした。帰りは結構ほとんど爆睡。

大成功!って感じじゃなくて、いつもこんな感じです。
親が、もう海外旅行こりごり!帰国なんてなるべくしたくない!ってならないで、行くなら行こうよ!って言えるぐらいのモチベーションでいられるといいなって思います。
そのために子供の就寝時間のフライトをとったら、飛行機の中で寝かせるシュミレーションを二週間前ぐらいから始めます。座ったまま寝るなんて特殊な環境はぶっつけ本番は子供たちには無理!だから練習しておきます。
○バシネットだったら・・・膝の上で寝かして、その後ベッドにそっと移して寝かせる練習。
○膝の上だったら・・・膝の上に座らせて、お母さんの体をゆらゆらして寝かせる練習。
○抱っこ紐だったら・・・歩きながら抱っこ紐で眠らせて、そのまま席について寝る練習。
○座席でだったら・・・ソファーとか横にして寝る練習。
家でだったら全然寝なくてイライラしちゃっても、どんなに時間がかかっても大丈夫。いろいろ試行錯誤して、うちの子はこうやったら寝れるんだって把握しておくことが大事。

持ち物

私の機内持ち込みバッグはいっつもパンパン!これでもかというほどにいろいろなものをそれぞれの機内持ち込みバッグに詰め込みます。

それでは、持ち物いきます!

○ベビーカー
搭乗まで使えるので大量の荷物を入れておいたり、寝かせるのに必須。通常のアメリカサイズだと改札通らないから、小さめで折りたたみも楽な方がセキュリティー通す時に楽。

○抱っこひも
息子くんはあまり抱っこひもを使っていなかったので、旅の2週間ぐらい前から夜抱っこひもで寝かしつける訓練。機内でぐずった時もこれをしとけばなんとなく焦らずに対処できる気がします。。。

○大量のオムツ、おしりふき、ミルク、
前々回はすでに母乳からミルクに切り替えてたので、すでに乾かした哺乳瓶の中に計量した粉ミルクを入れておきました。ベビー用のミルクや水はセキュリティー通してくれるけど、検査に時間かかるし荷物から出してってやるの大変だからこうすれば液体じゃないので問題なし。セキュリティー通ってから、お水を買うか飲料水のところでお水を入れて、搭乗前にボトル2本準備!

売っているお水は冷たいものしかないし飲料水も冷たいからしばらくわきの下とかで温めました(−_−;)うちは前から常温のミルクを飲ませてるけど、日本はお湯で溶いて体温にする粉ミルクが多いから、それを冷まして常温でミルクが飲める訓練が必要かも。(もちろん機内でお願いすればお湯くれるけど、調乳する手間も省いちゃうっていう意味で。)

○おしゃぶり、お菓子、飲み
そして、大切な気圧対策。
離陸、着陸の時に必ず何かを口に入れてるようにするとギャーギャー言わなくて済みます!

おっぱい、ミルク、おしゃぶり、少し大きくなったらお菓子、飴、とか、とにかく自然に唾を飲み込ませてあげれば耳抜きができる。乗ったら、じゃなくて「飛行機が飛び始めたら」が重要。(乗ってから高度が上がるまで時間かかるから、おっぱいを飲ませても飲み終わっちゃう経験あり。。。)

うちはおしゃぶりをよく使っているからとにかくおしゃぶりをくわえさせときました。大きくなったら飴舐めさせておけばいいけど、小さい時は何か口に入れると言ってもミルクとかジュース以外ないからね。娘が1歳過ぎてからは、お菓子を何種類か持参して、セキュリティーを過ぎたらお水とりんごジュースを買い、両方とも蓋つきのマグに入れて持ってました。機内でも水かりんごジュースだったらマグに入れ足せる!(こぼすの防止)

○着替え
子どもたちの着替えプラス自分の着替え。
小さい時は2セットあるといいと思う。娘は吐いたりおもらししたりで1回のフライトで2回チェンジした記憶あり。その時は私のシャツも汚れ、私もチェンジした〜!そのためのビニール袋もいるよね。そしてそういう時に大量のおしりふきがあると何でも拭けるから安心〜。そして、自分の服はとにかく楽で動きやすい7分とか長そでのもの。抱っこひもしたり降ろしたりするときはジャケット羽織ったりしなくていいもの。1人で子供抱いてトイレに行く時とかに片手でも扱えるような楽なパンツ、機内で歩き回れる楽な靴。サンダルだと寒くなるしブーツとかだと邪魔になることあり。

○熱さまし
何かあった時、風邪っぽく急に吐いちゃった時とか、熱さましの薬を持っていると子どもが楽になるし気分的にも安心する。日本は簡単に手に入らないのかなぁ〜?アメリカでは子どもにもすぐ熱さましあげるから、文化が違うかもしれないけど。。。

○塗り絵的なもの、ヘッドホン
娘が1歳過ぎてからは、バッグの中に塗り絵的なものを忍ばせて、シートベルトサインが消えてからテーブルを出して、こんなものあるよ〜と見せる作戦。それを知ってるので、今では何か新しい塗り絵あるの?って事前に聞いてくる(笑)でも 飛行機の中まで我慢させることが重要!

そして機内の映画、アニメとかいっぱいやってるけどイヤホンは子どもにはサイズが合わないから持参する必要あり。映画にハマればだいぶ時間が早く過ぎます。最近はタブレット買ったから映画を何個かダウンロードしておきます。

塗り絵、スライム、とか音が出なくて散らからない遊べるものにハマってくれれば、暇を持て余すことなく楽しんでる気がする!

○ひざ掛け

長時間フライトは枕とか毛布があるけど、乗り換えフライトはないし寒くなることがあるからひざ掛け毛布は持参してます。寝ちゃった時にかけられるし、待ち時間に床にひいてゴロゴロさせておくこともできる。

後は子供に合わせて、「引き出しをたくさん用意しておくに越したことはない!」と思います。

 

余裕があるときに機内で事を済ます

○機内でしなければいけないことは、余裕があるときにやっておく

席に着いたら、入国や出国の書類は先にもらって書いておく。

調乳をしておく。

お菓子や飴を取り出しやすいところに置いておく。

子供のおもちゃを準備しておく。

ウェットティッシュを手前の網の中に入れておく。

人の少ないうちに、おむつを替えておく。

トイレに行っておく。

とか。

食事が来たら、こぼしそうなものは蓋を開けないっていうのも大事です。(親一人、子供二人の時は親の食事は後にして、子供を先に食べさせてから親が食べるっていう手もあります。)

飛行機に乗るまでは、とにかく子供たちを動かす!

乗り換えで空港で時間がある時や待っている間はなるべくベビーカーから降ろして動かす!!!

遊び場がある空港は遊び場で、ないところでは人の少ないエスカレーターを往復してみたり、誰もいないゲートの近くで思いっきり走らせちゃうとか。

とにかくいつも重きを置いているのは長時間のフライトで子供たちはゆったりして遊んだり寝たりできるけど、実は乗換の2時間のフライトで子供たちがずーっと起きているっていうのも結構親にとってはプレッシャー。

小さい乗り換えのフライトはテレビもないし、塗り絵をさせてるかお菓子を食べさせてることが多いかなぁ。(だから塗り絵はいつも新しいものを二つ用意して、小出しにする!)

いつもとは違う子どもが食いつくお菓子とか塗り絵とか本とかだとより喜ぶし時間稼ぎになる!

揺れて怖がる子供たちの対処。

私は飛行機が揺れるの、大嫌い!(ジェットコースタ~大の苦手)でも子連れの場合そんなこと言ってられません。

前回の飛行機が結構揺れたから、揺れることに娘は少し怖がり始めてるけど、そういう時には映画に集中させたりじゃんけんとかゲームしたりして注意をそらすに限る!

心の中ではめっちゃ揺れてる、ヤバくない⁉って思ってても、ポーカーフェイスで「じゃ、じゃんけんしよっか!」とか「あの時乗った乗り物みたいじゃん!あれ覚えてる?」とか言って違うことに目を向けさせる。

何よりも、イライラしない

子供が泣きわめいても、自分がデーンとしていれば大丈夫。そのために準備していれば大丈夫。

そうなんだけど、どんなに準備しても「想定外」ってあります。

フライトがキャンセルになったり、急に吐いちゃったり、食べ物をぶちまけちゃったり。

でもでもどんな状況になっても、飛行機の中では親がストレスを感じてイライラしてしまったらおしまいです。

子供が泣き続けて誰に文句を言われようと、その人には一生のうちでその時しか会わない!自分ができる限りのことをしていればそれを見ていてくれる人が必ずいます。(っていうか、そんなときに言葉なんて通じなくても、手を貸してあげられる大人でありたいと思います。)

そして、自分では対処しきれなかったら、どんどん甘えちゃいましょう。

「ちょっとトイレに行きたいんですけど、子供を見ていてもらえますか?」

「子供たちが寒いので、ブランケットをもらえますか?」

フライトアテンダントに嫌な顔されて、面倒くさそうにされても、「自分のストレスレス」が一番!!嫌な顔されたことを気にしていてはいけません。

家ではいつも子供たちに怒ってばかりで鬼のような形相ばかりしている私も、飛行機の中では絶対に「イライラしない」と決めてます。(過去にはイライラして夫に当たったこともあったけど)

 

こうやってたくさん準備して、頑張って乗り越えて、世界に飛び出していった子供たちの未来や大人の感覚の覚醒って何物にも代えがたいものです。

そのために、母一人、子供二人とかで長時間フライトに乗っている人たちを、暖かく見守ってほしいなと思います。

↑ロサンゼルスの国際ターミナル

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