こんにちは!
夫婦共にストレスがたまりまくって、予約制で再開したばかりの動物園に家族で出かけてきました。そこでダンナが再開後の安全対策についてのインタビューを受け、それが結構な長さでニュースで流れ、予想外のテレビ出演を果たしました(笑)
今までは行ってすぐに入ることができましたが、時間で入場者を限っているので今はもう一か月先までチケットが完売だそうです。
見られる場所はかなり限られていてすべて一方通行、ソーシャルディスタンスを保ちながら前の人が見終わったら進むという暗黙のルールをみんな守りながら、子供たちも暑い中マスクをちゃんとしていました。
さて、今日終わったばかりのダンナのインスタライブジュエリーショーの話です。
バーチャルしか方法がない今
ジュエリー好きならもうすでにご存じ、サンタフェインディアンマーケット。このブログでも何回か記事にしています。
日本のお盆はいつもこのサンタフェインディアンマーケットというジュエリーショーとかぶっていて、さらにその前の週にはギャラップセレモニアルというお祭りもあり、アーティストは毎年忙しい時期でもあります。
コロナの影響でジュエリーショー全般が中止。
一年に一回のサンタフェインディアンマーケットで一年分稼ぐというアーティストもいるので、今年の夏はそれぞれいろいろな想いでこの週末を過ごしています。
私たちは今頃サンタフェに向かっているねとか、今頃はあそこでステーキ食べてるねとか、例年忙しすぎて考える余裕すらなかったマーケットへの愛みたいものを初めて感じました。
今年は、バーチャルでサンタフェインディアンマーケットが行われています。
参加者の名前を押すと、アーティストの作品の紹介とウェブサイトのリンクが貼ってあります。
もともとウェブサイトを持っている人はそのウェブサイトのリンク、持っていない人はインディアンマーケットの方が作ったウェブサイトのリンクが貼られています。
インディアンマーケットの方でZOOMのショーも一部アーティストを選び行っていて、今日明日とZOOMの前でお客さんが参加してくれるのを待っているアーティストもいます。
バーチャルのマーケットには参加しないけど、自分のSNSで発信しながら商品を投稿し、インスタライブを行ったりしている人も多いです。
私たちも何かイベントを作りたいし、やはり静止画よりも動画の方が分かりやすいと思うのでインスタライブを開催。元々顧客が多いスティーブアルビソ×サンシャインリーブスなのでこの機会に買っていただけるお客様が多くて感激しましたが、それでもバーチャルでの販売はめちゃくちゃ難しいという結論に達しました。
(この状況はまだ長く続きそうなのでバーチャル接客の問題点を解決すべく、二人と反省会を行いより良い方向でオンライン接客できるように改善していきます。もともとその商品を見たり触ったことのある人なら購入を促せるんだけど、知らない人にどう素晴らしさを伝えるかが課題です。)
面と向かっての接客が得意なスティーブ氏。ターコイズの知識を伝え、作り方を伝え、触って重みを感じる一点物。例年のリピーターも多く、サイズを直して後から送ってねという場合も多々あるのがショーでの接客。イベント性、空気、触感、質感などをバーチャルでどう補っていくか、勉強のし甲斐がありそうです。
直接課金へ一直線
自分のウェブサイトがある人は一握りで、さらにそこに商品を並べてすぐ売れる状態にしてある人なんて本当に少ない。
「必要な時に作品を作り、売る」というのが彼らの作品作りの動機になっている場合も多いので、そもそも在庫を持つことの意味がない。
でも売る場所がなくなり、人に会えない今の状況の中の選択肢は「作らない」か「オンラインで売る」しかありません。「作らない」を選択している人が圧倒的に多い中、作ったものを売る術として「オンラインで売る」人が増えています。これはどの業界でも一緒ですよね。
インスタライブ、Facebookの投稿などでお客様と直接やり取りして直接商品を売る。本当にみんな頑張っていてとても感激します。
その中で、作り手にお金を払いたいという人がますます増えています。
私も農作物でさえ、近くの作っている人から買いたいと思っている今日この頃。作り手のすぐわかるジュエリーなんて、絶対直接オーダーして課金したいと思います。
↑この記事でも書いた、トレーダーの行方を本当に考える時。
日本のインディアンジュエリー店はアメリカのインディアンジュエリー店とはまた違い、言語や税金の問題など「壁」があるので、日本のお客様はインディアンジュエリー店でスッと買うのが安心だと思います。でもその壁がないアメリカのお客様は、同じ商品をトレーダーの店で買うか、アーティストから買うか。
アーティスト側も今が世の中に飛躍できる時でもあるんだけど、ネイティブアメリカンジュエリーって表に出て有名になったからいいっていう商品でもなく、需要と供給のバランスも取りながらジュエリーを作っていかなければいけません。(個人的にはSNSで売るしか方法がない今、以前のように「あまり見ることのないレアな商品」というのは故人や古いのもの以外どんどん減っていくと思います。)
今年は本当に一つ一つ考えて挑戦して失敗し、道を作っていかなければ来年生き残れないという過渡期で、今頑張っている人たちに心の底からエールを送りたい!
バーチャルや写真だけで単価の高い一点物のジュエリーを売ることは簡単ではありません。ジュエリーの背景、触感、いろいろあるものの中からパッと目を引くあの子、そういうすべてをひっくるめて旅立っていきます。それを知っていてもお客様の心をつかむために色々挑戦している人たち全員に感謝したい。そのほとんどが60代、50代の作家さんたちというのも泣ける話ですよ。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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