ネイティブアメリカンの対応で大事なこと

Indian Jewelry

こんにちは。クリスマスが終わりあと5日で2020年も終わり。

ここらへん(というか我が家)は2月ぐらいまで薪ストーブを使うのと雪が降ると家が劇的に汚れるので、大掃除は薪ストーブの時期が終わったらと勝手に決めています。

これからアメリカでコロナの変異種が出たらますます閉鎖感が広まりそうな中、それも多分時間の問題だと思うので今後に向けていまやれることを少しずつ進めています。

閉鎖感って本当にキツいけど、少しある希望や楽しいことを見つけながら頑張りましょうね!

今日の話題は、「ネイティブアメリカンの対応」というテーマ。まぁこれはすべての人に言えることでもあると思うのですが、まとめてみました。

 

1.絶対にジャッジしない

 

何だかんだで結局いつも書いているようなことになりますが、結局は哲学的な精神論になってきます(笑)何事も相手の立場に立って考えることが大事だって先生や親に何回も怒られたような気がしますが、そういうことです。

最近世知辛い世の中だからなのか色々な人がいろいろな人をジャッジ(判断)している場面を本当によく見ます。SNSのコメント欄とか最たるもの。勝手にコメントをしている人にコメントを返さないとこいつひどいやつとか言われたり。

誉め言葉だったらいいけど「その合わせ方どうなの?」とか「そんなに贅沢して!」みたいな訳わからないコメントや、芸能人の不倫を批判する人とかまさに。

 

私の日常では、このブログでも書けないような信じられないことをしでかす人というのがいっぱいいます(笑)

約束の日に現れないとか日常茶飯事、昨日まで連絡取れていたのに翌日から一年間連絡が取れないとか、毎月のように電話番号が変わる人とか、彼女が毎月違う人とか、電話でいつも色々な言い訳を用意している人とか、書き出したらキリがありません。

これ、全部仕事だし大体の場合が私からお金がもらえる人たちです(笑)

最初は私もいちいち怒りこの人信用できない人だなとか判断していたり、今でも信じていた人に裏切られた時にはそれなりに落ち込むし、人を勝手に判断して決めつけてしまうこともあります。

 

ちょうど先月、指輪の直しをお願いしていた作家と連絡がつかなくなってしまうことがありました。その指輪はお客様が30年している結婚指輪。もともとこのコロナ禍なので最大3か月はもらっていたのですが、2ケ月たってもできないしお客様も色々と心配になったようで毎日のようにメールが来ました。最初の1か月は作家と連絡を取り合っていて機械がうまく動かなかったことまでは知っていてちょうどその間にロックダウンなどがあったのですが、その後メールも電話も出なくなってしまって私もお客様に嘘はつけないし真実を話しました。するとお客様はとにかくその指輪の写真を送ってほしいとのこと。多分店か作家が指輪を紛失したことを想像したんだと思います。怒っている感じがメールでもひしひしと伝わってきました。

そのメールがあった1週間後、ようやく作家から連絡がありました。その作家は絶対に信用できる人だとは思っていたのでその旨もお客様に伝えていましたが、さすがに連絡がもらえないとなると私も毎日心配で知り合いをツテに勝手に家に言っちゃおうかとも思い悶々と毎日考えていました。

お兄さんがコロナで闘病し亡くなってしまい、そのコロナに感染してしまったお兄さん一家の面倒を見ていたとのこと。指輪はその翌日に返ってきました。

「あなたが人を判断するのと同じ方法で、あなたは人に判断される」という言葉があります。

作家と連絡がつかない時点でこの人はダメな人と勝手に判断していたらこの指輪は一生帰ってこなかくて、お客様はうちの店をサイテーな店だと言っていたでしょう。

 

究極な話、人を判断できるのは裁判での判事さんだけ。私に作家をジャッジする権利などありません。

2.自分の都合を押し付けない

ブログを読んでくれている方は分かると思いますが、この仕事を続けるのに一番大切なことは「忍耐」。

仏の顔も三度と言いますが、三度も四度も毎日のように起こるやり取りは自分の心を仏にしてくれます(笑)まぁ仏になれない時もあるけど一回一回凹んでいたら心が持たないので、Aがダメだったら素直に謝ってBに切り替えて、できるだけ通り過ぎます。一生引きずりそうなダメージも何回か受けているけどそんなことはどの仕事だってありますし、まぁ生きているから大丈夫。

 

店には連日色々な人からの連絡があります。

商品の問い合わせ以外に一番多いのが「○○さん(作家)の電話番号を教えてください。」というもの。

オーダーの連絡をしているんだけど連絡がつかない。

私の注文を何年も仕上げてくれない。

あの時リペアをお願いしたものが帰ってこない。

大体がそんな理由で連絡が帰ってこない作家たちを血眼になって探しているお客さんが世の中には結構います。怖いでしょ(笑)もちろん個人情報はうちで教えることはありません。

電波の届かないところにいる人も多いし、いつでも連絡が取れるというのは奇跡!!

相手の時間を割いてもらうというのが連絡の基本だから、そもそも返す義務はないしそれによって責めることは筋違いです。

注文を受けていたらその約束を守れなかった作家に非があるのはもちろんだけど、そこだけを見ていたら話が進まずその作家とはそれで終わりです。きっと作家にも色々な理由があると思います。

お客さんは怒っていることが多いので「フェイスブックに投稿する時間があるんだったら私の注文仕上げてよ」とか言ってます。もっと怖い人はその人のコメントに「私の注文やんなさいよー。」とか残したりすると思うけど、そうしたら確実にブロックされて終わり。

 

問題解決に一番早くて大切なことは「どうして私の注文をやってもらえないのか」「どうしたら気分よくやってもらえるのか」を考えること。誰が悪いかを考える気持ちは分かるけどそれは本当に無駄な時間。作家だって人間だから自分が悪いことは重々分かっている(はず、そうじゃない人もたまにいる)。

 

なんだか書いていてネイティブアメリカンの人々が相当な人種に見えてくるかもしれませんが、もちろん日本人と一緒で、そういう人もいるし、そうじゃない人もいます。

でも日本の感覚でどんどん人をジャッジして裁いていくと誰も残らない可能性があるし(笑)、仏の心ですべてのことに対応していったほうが物事がスムーズに進みます。

 

うちのダンナも早く仕上げなきゃいけないオーダーが11月から溜まっているのに、一向に制作をする気がありません。。。。

今は馬小屋の仕事に夢中。お金を先にもらっていたり、納期をこちらで決めてしまっていたらやらざるを得ずにやっていたであろうジュエリー制作。どちらがいいのかというのは分かりませんが、うちのダンナにはこのスタンスが合っていると思います。

という言い訳をする私。

日ごろ様々な人がこうやって色々な対応をして運ばれてくるジュエリーたち。技術や作家にフォーカスが当たりがちですが、その間を取りまとめているバイヤーさん、販売員の皆様たちに改めて感謝です。

 

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