ネイティブアメリカンの信仰

Native American

こんにちは。今日はプレジデントデーという祝日なのをすっかり忘れ、早起きして子供たちのオンラインクラスを待って、自分の日付感覚のなさに愕然とした朝でした。

久々に少しゆっくりした3連休。ずっとサボっていたラグ織りを今日は再開しようと思います。

さて、久々に脳が知識を欲している感じがしたので(笑)今日はネイティブアメリカンと宗教の話を書いてみようと思います。

キリスト教率66%

 

何回か私の周りにもキリスト教の人が多いと書いたことがあると思いますが、ちょっと調べてみるとアメリカのネイティブの人たち全体のキリスト教信仰率は、66%と出ていました。

思ったよりも高いと感じる人が多いのではないでしょうか?

ちなみに同じデータによると白人さんは79%、アフリカンアメリカンは85%がキリスト教を信仰しています。メキシコ人は同じぐらいの率でカトリックでしょう。

もちろん一概に6~7割がキリスト教信仰かとは言えなくて、都会に行けば行くほどキリスト教信仰率が高く、田舎に行けば行くほど土着信仰が高いです。

ネイティブアメリカンの民族によっても同じ。ズニやホピなど、小さくて他からの影響に耐えながらつながりを強く保っている部族は伝統信仰がまだまだ強いと思います。

それぞれの部族がそれぞれの信仰を持っているのでネイティブアメリカン全体で話すことは難しいですが、歴史的には18世紀にはスペイン人からカトリックへの改宗を強要され、さらに19世紀になるとアメリカ人からキリスト教への改宗を強要されることとなったネイティブアメリカン。

 

私の体感だと現在では宗教の選択は「キリスト教信仰」か「伝統的信仰」かという2択をすることがほとんどで、大体がどちらかの信仰をしている人が多いです。

 

なぜこんなにキリスト教徒が多いのかという個人的な意見としては、「イエスキリストを通してすべての罪が許され、天国に行くことが約束される」というキリスト教の信仰は、過酷な歴史や犯罪やドラッグ、アルコールなどがあふれるあまり安全ではない土地に住むネイティブアメリカンの人にとってとても救いになっているというのがあると思います。

神様の存在を信じることに加えて、キリストのおかげで現世が救われて楽園に行けるというのがこの地に希望をもたらしている気がします。

 

ネイティブアメリカンチャーチ

キリスト教では聖書とイエスキリストを信じ祈りをささげることが信仰になりますが、キリスト教ではなく伝統的(トラディショナル)な信仰の人の場合、人によって色々な信仰の仕方があります。

その中でもナバホ族の伝統的信仰が強い人たちは、ネイティブアメリカンチャーチという言い方をします。チャーチは教会という意味ですが、ネイティブアメリカンチャーチを信仰するという人は、伝統的信仰の中でもかなり強い信仰の人たち。

 

これはウィキペディア先生に日本語でも掲載されているほど有名ですが、ネイティブアメリカンチャーチの信仰とは、ピヨーテという幻覚作用のあるサボテンを使用した儀式を行うことを信じています。ネイティブアメリカンチャーチはキリスト教の信仰とも関係しており、もともとは一神教であるキリスト教とネイティブアメリカンの信仰をミックスする信仰であったようです。

以下ウィキ先生より。ーーーーーーーーーーー

オクラホマ州で形作られた当初、ネイティブ・アメリカン・チャーチは一神論であり、グレート・スピリットと呼ばれる最高の存在を信仰した。ネイティブ・アメリカン・チャーチの信条は、ペヨーテを崇拝し聖なる秘跡とみなすことであり、ペヨーテがグレート・スピリットとつながるために使用される1901年を境に、この信仰がアメリカ西部へと大きく広まっていくことになる。創始者であるウィニベイゴ族のジョン・レイヴは大酒飲みの厄介者であったが、1901年に放浪の旅に出て、そこでペヨーテの体験をし素晴らしい体験であったため、帰郷して人々にペヨーテを勧めた。この運動の会員は1922年には1万3300人であったものが、1993年には70以上の部族に30万人が確認されるまでになった。
平原部族であるカイオワ族やコマンチ族から広まったので、ティピーという移動式の建物で行われるのが特徴。幻覚作用のあるピヨーテは法律上でも何回か問題になったようですが、現在では儀式用の使用のみ、アメリカ先住民宗教自由法というので守られているようです。
よく聞く、ナバホ族の儀式って?
ネイティブアメリカン、といえばよく聞く「シャーマン」とか「儀式」とかのイメージがあると思います。その言葉からして、やっぱり見てみないとわからない未知の世界で、ちょっと怖い感じもします。 それぞれの部族の中で行われる儀式はその神聖度や関...

 

儀式やダンス

それぞれの部族で、様々なダンスや儀式が行われています。ピヨーテの儀式と同じように、秘密的で外部には公開されることのない儀式もたくさんまだあります。ホピのスネークダンス、ラコタ族のゴーストダンス、ナバホ族のイェイビチェイ、ズニ族のシャラコ、有名な儀式はたくさんありますが、それぞれがあらゆる「祈り」のための儀式で、それぞれがとても「神聖」であり、外部の人の為ではなく自分たちの部族や個人の問題を解決するための儀式。

何か不調があったらメディスンマンを呼んで儀式をしてもらうというのは「伝統的信仰」であり、基本的にはキリスト教と伝統的信仰は交わることはありません。

でもどちらにも共通しているのは、神様や人々に対して祈ること。たくさんの信仰があるからこそお互いの信仰を尊重し合いながら自分の信仰を守っていくというスタンスなのだと思います。

 

今日はそんな信仰のお話でした!

 

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