アメリカの保険事情

海外で子育て

今日は体調絶不調。親知らずを抜いて、3日めが痛みが一番ひどいですよって言われて、その通りになりました!

保険が効かない歯医者

日本で健康保険に入ると、社会保険でも国民健康保険でも、基本なんでもカバーしてくれますよね。自己負担3割とかで済むから、病院に行っても膨大な金額を請求されることは通常の治療ではない。

でもアメリカは違います!

歯科と眼科は基本の保険に入ってないところがほとんどで、入っていたとしてもかなりカバーされている範囲が少ないこともあります。

自己負担が当たり前

私はずっと歯科の保険は入っていなかったのですが、夫の眼科プラス私の歯科で保険に入り、二年間待ってようやく保険適用の範囲が広くなったので親知らずを抜くところまでたどり着きました。

カバーされる範囲に時期の指定があるってうまくできてるなぁ、いい商売だなぁと思うのですが、本当にちゃんと保険会社が元がとれるようにできている。

でも基本、最初は全部自己負担してそれを後から保険会社に請求するシステム。なので今回の親知らずの場合は抜く前にきちっと1000ドル支払って、これから保険会社に請求します。

いや、本当に厄介です。

特に英語でやり取りしなきゃいけない保険の問題なんて、うまく行かなくて諦めちゃう人も多いと聞きます。

アメリカで一番嫌な保険問題

アメリカは自由の国で生きていくのはとても楽だけど、収入によって負担が増えていくという自己責任性がとてもキツイ。

低所得に当たらないそのラインを超えたギリギリの人たちはオバマケアの国民保険に入れないので、自分で民間の保険を買わなければいけない。

その金額、安くて月に300ドル以上。年齢や健康状態によっては月に800ドル払っているという人も聞いたことがあります。

毎日一生懸命働いて、一年に一回行くか行かないかのため、万が一のために毎年100万円とか払っている。

しかも病院に行った時には安いかというとそうではなく、しっかりと安くない請求がくるので、一体何のために高い保険料払っているのかわからないのです。

これは本気で詐欺だと思います。

こういう状況だから、保険に入っていない人、負担が大きすぎて入れない人も多かったんだけど、2年前から確定申告の時に保険料を払っていない人は罰金制になり、保険に入らざるを得なくなりました。

アメリカの保険制度は本当に最悪。

収入がこのラインを超えたなら払えるということだから自己責任で払いなさいということなのでしょう。

だから、低所得層と富裕層にどんどん分かれていくのだとも思います。

中間所得者が一番キツイ。

インディアンは例外

 

ネイティブアメリカンは、保険に入らなくても無料で病院に行って治療を受けることができます。

※でもインディアンホスピタルと呼ばれる専用の病院限定。そこでさらに高度な治療が必要な場合などはインディアンホスピタルがほかの病院へ移送してくれたりもします。

なのでインディアンホスピタルはいっつも大混雑。通常の予約を取れるのは大体1ヶ月半後。

夫が歯医者の予約をする時、朝の7時にオフィスに行って並び、そこで1ヶ月後の予約を取るという何とも時代遅れなシステムでアポを取っていました。

だからみんな病院に行きません。行く時はよっぽどの緊急時。

 

反対にいい点は、家族がいくら増えてもネイティブアメリカンだと医療費が無料ということ。出産も、産後の赤ちゃんの世話も、一切お金がかからない。

なので、ネイティブアメリカンは子だくさん。

反対に移民の人たちは、出産ごと、子供の病院一回一回にお金を払わなければいけないので、子だくさんはキツイ。

 

まとめ

私もアメリカのこの病院システムに慣れて、多少のことでは病院に行かず市販の薬でなんとか対処して乗り切るようになりました。

体調がすこぶる悪いときに緊急病院に行って、2時間も3時間も待たされ、さらに高いお金を払わなければいけない。だったら自分で寝て何とかします、ってなります。

インディアンホスピタル緊急病棟も、待ち時間2時間以上が普通。よっぽどの覚悟をもって病院へ行かなければいけません。

 

いいんだか悪いんだか、みんな自己管理力が高い!

先進国アメリカ、ヨーロッパのようにもう少し住みやすい医療制度になってくれたらうれしいなぁ。

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