ロデオ人が減っている理由

Native American

今日は帰国前のバッタバタから一瞬逃れようとロデオ観戦に行ってきました。

ロデオは身近な馬や牛を使ったスポーツとして発展してきましたが、実は最近競技人口がすごく減っています。

その理由とは。

お金がかかるスポーツ

身近な動物たちを使って競う所から始まったロデオ。

ロデオはアメリカではプロスポーツとして本当に人気なのですが、「誰でも気軽にできるというハードル」がすごく上がっているなという話です。(あくまでもロデオ自体の人気が下がっているわけではないということです。)

場所と動物、簡単な装備があれば誰でも簡単に競技に参加できることができたのは夫がロデオをやっていた1980年代ごろだそうです。

ロデオ自体の詳しい説明はここ。

ロデオって何?? 現在ラスベガスで開催中のNFRについて
アメリカ南西部ではロデオ大会がよく行われます。 息子が「ブルライダー」とか、おじさんが「チームローピング」やってるとか、ネイティブアメリカンにはごくごく身近にあるロデオの文化。ネイティブアメリカンの文化の中に溶け込んでいます。 ...

その後野生感あるワイルドウエストなロデオからもっと競技感のあるキチッとしたロデオに変化して、色々なものがシステム化されて来ています。

ロデオ観戦に行くには、大きい大会であればプロスポーツを見に行くような感覚。チケット代は200ドルを超え、ホテルも手配する必要があります。

見に行こうと気合を入れて見に行かなければいけない。

ローカルのロデオ大会はというと、規模が小さい予選の感覚なので、入場料は1人20ドルぐらい。(昔は10ドル以下だったそうです。)

では競技者は。

大会に参加するには、お金を払わなければいけません。ローカルであれば100ドルから、大きな大会であれば500ドル以上。参加するのにお金がかかります。

さらに大会に出場するには遠征しなければいけないので、動物を運び、宿泊しなければいけません。

そして何よりも、動物のケアにもお金がかかります。

2年前は異常気象で牧草の値段が一気に値上がりし、馬に牧草をあげるのも大変ん時期がありました。

家族の時間と金銭的サポートがなければ始められないスポーツです。

練習場所が限られている

馬や牛が生活の一部で、牛を売ったりして生計を立てる人たちが多かった時代はもちろんロデオも身近でした。

でも今はそういう人たちは少なく、家族が何らかの形で動物のビジネスをしていたり、大きい土地で練習場を持っている以外は馬を乗せてどこかに練習に行く必要があります。

練習場に行き、使用料を払って練習します。

練習場はいつも会いているわけではなく、空く日はだいたい決まっていてそれに合わせて自分の予定も立てることになります。

ロデオを本気でやる人は、本当に人生かけてやってるなと思います。

実はブラジル人が強い

ローカルな大会はローカルや隣の州などの参加者が多いですが、プロレベルの大会になると急にブラジル人が多くなります。

競技を始める、続けるコストがブラジルの方が安いんだろうなぁといつも思います。

そんな彼らがグイグイとアメリカカウボーイ勢に食い込み、上位に残ります。

ネイティブにとってのロデオ

ネイティブアメリカンにとってロデオというのはとても身近です。夏になると何回か大会が開かれ、リザベーションの中や、ネイティブアメリカンのお祭りの中にもロデオは欠かせないイベントです。

でも競技する人は、お金持ちかよっぽど自分でがんばってやる気がある人しかできないスポーツになりつつあります。

低所得者も多いネイティブアメリカン。

動物のケアにお金がかかると動物を手放すしかなくなり、競技にお金がかかると競技を諦めざるを得なくなります。

プロになれる人がきっといっぱいいるであろうネイティブアメリカンのロデオ人口。

まとめ

これも時代の流れなのかもしれないけれど、プロスポーツとして確立しているからこそもっともっとネイティブアメリカンの人々が日の目をみるチャンスでもある!と個人的には思っています。

—–お知らせ—–

来週から日本に帰国します。それにあたりブログが変則的になるかもしれません。

夫がイベントをやるので詳細は告知いたします。(インスタのフォローしてもらえるともっとオンタイムで情報を受け取れるかと思います!)v

よろしくお願いします。

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