結婚をする意味とは
ネイティブアメリカンの結婚の概念や儀式は部族によって大きく異なり、一般化するのは難しいところです。
工業化以前のアメリカでは、両親は通常、思春期に達した直後(12〜15歳)に数歳の男性と女性の結婚を手配したという記事があります。
(内縁関係で公的書類を出さずに一緒にいる人たちも多いということです。)
契りを結ぶという意味での結婚というのは昔から行われています。
ネイティブアメリカンの結婚の伝統は、正式な儀式が行われていないことから何日も続く詳細なことまで様々です。
結婚式の例)
アルゴンキンの結婚式は主に屋外で行われ、スポンサー(新郎新婦によって選ばれた年上の、尊敬される人)、そしてカップルが彼らの創造主に対する彼らの献身とその誓約を守ることの重要性を認識していることを確認します。その後、お祝いのお祝いやフライパン、鹿、豆、とうもろこし、新鮮な果物、そしておそらくウエディングケーキのごちそうがふるまわれます。新郎新婦は出席するそれぞれの人に贈り物をします。
デラウェア州先住民は伝統的に、少女が思春期に達したとき結婚を手配し、その機会は少女の両親への宝石類や毛布の交換によって特徴付けられました。天候に応じて、花嫁は鹿の皮のスカートとシェルのネックレス、または鹿のレギンスと七面鳥の羽のローブを着用することになります。
ナバホ族はホーガンの中で、メディスンマンと共に祈りを捧げ、ウェディングベースと呼ばれるポットで手を浄化し、その後バスケットに入れられたコーンミール(トウモロコシのペースト)を食べるという儀式があります。
↓これは現代の伝統的なナバホ族の結婚式の。新郎新婦の手を清潔にするために使用される水差しを見ることができます 。(伝統的に精神、心と体の浄化を表す伝統です。)
離婚、未婚の母が多い
アメリカインディアン/アラスカ先住民族の人口の約39%が現在結婚していて、ではその反面
同じ割合が結婚したことがなく、約13%が離婚しています。
そしてネイティブアメリカンの半数以上(56%)が他の人種や民族の出身者と結婚しています。
↑これはアメリカ全体の離婚率。(下がってますね。)
↓この記事で中絶についての意見を書きましたが、これも理由の一つ。
結果、
など本当にたくさんの家族のカタチというものができてきます。
日本でも増えてきていますが、ネイティブアメリカンの家族のカタチは本当に多様です。
「肉親」と「育ての親」が違うという場合が多くあります。
まとめ
ネイティブアメリカンの世界では、日本でいう、いわゆる一姫二太郎で両親のような「家庭」の典型的なイメージが元々ありません。
60年代以前に生まれた人たちでも、片親であったりステップファミリーと一緒に育ってきた人々がたくさんいます。
だから逆にそういう環境が身近です。
「異父兄弟だけどブラザーと呼び合う。お父さんと呼ぶ人がたくさんいる。」
「ネイティブアメリカンを父とする○○、とかチーフに家族として迎えられた誰々。」
とかいう文面を目にしませんか?
関係が近くなれば、シスター、ブラザー、と呼んでその関係を明確にします。血がつながっているかどうかとは別の世界のシスター、ブラザーです。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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