こんにちは。
先日のセミナーにご参加くださった皆様、ありがとうございました!かなりレアで面白かったと言っていただけて光栄です!
さてここニューメキシコ州は連日100F(35度以上)を超える日々で地球温暖化をめちゃくちゃ実感しています。子供たちは外に出すとかわいそうぐらいに暑いので、なるべく午前中に外で遊ばせる日々。
日本はどうでしょうか?少しずつ少しずつ回復を見せているような気がしますが、アメリカでは回復の度合いが半端ないっていうのが実感です。本当にもう普通の生活。マスクもしている人が日に日に減り、手の消毒ぐらいはするけれど、政府が言っているように本当に7月にはすべてが今まで通りに生活できるような感じがします。
そんな中、インディアンジュエリー界の最大イベント、サンタフェインディアンマーケットの開催が決定しました。
詳しくはこちらに色々書いてありますが、今日は、例年とは違う今年の開催について解説します。
チケット制、人数制限あり
例年、8月の第二週、第三週は人がごった返すサンタフェ。
目的は世界最大のネイティブアメリカンアートショー、インディアンマーケット。
2020年はパンデミックでキャンセルになったため、今年の開催がどうなるか結構注目されていましたが、無事に開催されることとなりました!
通常のインディアンマーケットと違うところをまとめてみます。
●チケット制
通常は無料で、来た人すべてが自由に入って自由にみられるスタイルのインディアンマーケット。
が、今回はインディアンマーケットの会場にゲートが設けられ、事前にチケットを買わなければ入ることができません。(チケットは土曜か日曜を選んで、事前にネットで購入します。)
●人数制限あり
チケット制にして来場者の人数制限をするのですが、野外なのでそれなりの数の人数が集まると予想されています。
アーティスト側はというと、2020年に審査を通り出展するはずだったアーティスト1117人のうち、選ばれた600人のみが出展。
通常はアーティストの家族は手伝いを含めて最大4人まで招待されるのですが、今年はアーティスト+1人のみが参加できるという人数制限になっています。
通常はアーティストの家族がブースに集まって、「久しぶりー」なんていうのが恒例でもあったのですが、今年はアーティストのみがブースにいるという光景になりそうです。
●バーチャルでも開催あり
1117人のアーティストが参加するはずが600人しか実際に参加できないので、残りのアーティストはバーチャルでの開催になるという話。バーチャルと言うのは家に商品を並べてZOOMでつなぎっぱなしにしておいてお客様が見に来るという感じだと思われます。
さらに、例年出ているアーティストはブースの場所がだいたい同じ場所なのですが、今回はテントの配列や密具合も違うので、ブースが例年とは違う場所にある場合がほとんど。
なので、かなり新鮮なインディアンマーケットになると思います!
プログラムはこんな感じ。
このインディアンマーケットの周りで行われる様々なショーは、ほとんどが通常通り開催される予定。なのでインディアンマーケットに入るのにチケットが必要で、アーティストが限られているという以外は意外にいつも通りのインディアンマーケットが行われるのかななんて思っています。
アーティストの現状
ここ数か月、売るジュエリーがなくて困っているというディーラーやトレーディングポストが多くみられました。
理由は、作り手が政府からお金がもらえていたのでジュエリーを作って日金を稼ぐ人がとてもとても減ったからです。
アメリカの経済は恐ろしいほどに回復してきていて商品は売れるんだけど、商品を作る人がいないというインディアンジュエリー界の現状。
名前が売れていてそれなりに稼げている人ではなくて、その日暮らしで作れる分だけ作って色々なトレーディングポストをはしごして商品を売っているという人が本当にいなくなりました。
銀価格も上がり、物価も上がり、材料費も上がり、でも商品代は上げられない店が多いので、作るのを辞めちゃう人が急増。
今までリーズナブルな価格で手に入っていたジュエリーたちはたちまち姿を消し、特に細かい細工のものはアメリカの人でもすでにeBAYとかで漁っているような状態です。
そんな中インディアンマーケットが開催されるのが決定し、政府の失業保険もストップして(無条件での失業保険の配給が今月頭からなくなりました。)なんとなく、ジュエリーに戻る人も増えてきたかなという印象。
でも多分このままジュエリーに戻らない人もかなり多いんだろうなという実感はあり、さらにインフレが止まらないアメリカで作るインディアンジュエリーはやはり価格を上げざるを得なくなっていくんだと思います。
日本円が弱くなると、日本に届くときにはさらにさらに価格が高くなってしまうし、アメリカにも来にくくなってしまうので日本にも頑張ってもらわないと困る。。。
ちなみに今年のインディアンマーケットは第99回。
2022年は第100回なので、2022年を目指して渡米してみるというのもいいかも!!
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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