なかなかヘヴィーなタイトルをつけてみました。
近年ファッションとしても注目を浴びているインディアンジュエリー。改めてその意味を知ることができるかと思います。
もし読んでいない方は今回の記事の前に、前回の記事を読んでくださいね。
歴史的にインディアンジュエリーは財産である
インディアンジュエリーはアメリカのスペイン人の侵略の歴史と深く関わってきます。
元々はスペイン人が持ち込んだ技術で、彼らが持っていた銀貨を溶かし、ジュエリーにしたことが始まり。
銀貨にして持っているとお金だからとられてしまうけど、ジュエリーにしておけば盗られることが少なかったというのも理由だそうです。そしてそれが文化となりました。
彼らがジュエリーやラグ、壺などの工芸品を作り出すことで、それが日常品と交換できる「トレーディングポスト」という場が登場しました。
ネイティブアメリカンの人々にとって、工芸品を作ることは生きることと直結します。
お金そのもの、紙幣や硬貨といったものよりも、工芸品がそのまま食料品になるからです。
だから、お金を貯めるよりも、「工芸品を持っておくこと」が彼らの投資。
困ったときに工芸品があればなんとかなるからです。
毎回つけるこの記事は結構ネイティブアメリカンの真髄を表していると思うので、こちらもぜひ読んでおいてください。
いいものは価値が上がる
ターコイズも銀も、「限りある天然資源」。
年々値段が上がっているとは聞くけど、まだいっぱい見るしよくわからないという方が多いと思いますが、掘り起こして採っている天然資源は、いつかなくなります。
知り合いのディーラーで、利益は全部ターコイズに投資してきた人がいます。
彼は60歳近くなってきて、そのターコイズを少しずつ売りに出していますが、カラット50セントとかで買ったターコイズが、今はカラット20ドルというものもあります。(市場価格が高騰しているということは、それほどに量が少なくなっているということです。)
まぁこれは30年以上持っていたとか、もともと見る目があったとか、たまたま値段が上がったとかそういう理由もあるわけですが、基本的にどのナチュラルターコイズも、硬度があるものは値段が上がっていきます。
そしてほとんどの作家は、一人で作品を作っています。彼らが作る作品はすべて一点ものです。
3年前、インディアンジュエリーの存在を日本に知らしめた一人であるGary Reevesが突然、亡くなってしまいました。彼の息子、Bo Reevesは作品を作っていますが、ゲーリーの作品は二度と作られることはありません。家族と親しくしていようと、ボーの作品を買おうと、ゲーリーの新しい作品を私が手にすることはもう二度とできなくなりました。
そういうアーティストはたくさんいます。
だから本当に出会ったときが買い時だとも思います。
投資するためには自分で勉強しよう
インディアンジュエリーをファッションととらえず、投資先ととらえたら、それでオシャレにもなるし、財産にもなって本当にすばらしい商品だと思います。
1万円台からできる還元率の高い投資なんて、他にあるのかな?
これは本物なのか、どれぐらいの価値が出るのか、だれの作品を買いたいか、どんなデザインを買いたいか。
高い投資をするのであれば、それだけの勉強を自分でする必要があります。
このベンチャー企業は上がりそうか、今後期待できそうか。
この新しいアーティストの技術はすごいから今は無名ではないけど投資したい。そうやって支援しているディーラーもたくさんいます。
株投資だって、ただお金のために買いまくるわけじゃないですよね。投資先を選ぶときは、その企業の価値を信じて、その企業の未来に投資すると思います。
「インディアンジュエリーは高いから買えない」っていう人がいるけど、投資として考えると10万円は安い方だと思うのですが、どうでしょう。しかもオシャレ。自分自身の株も上がります。
まとめ
私の夫がお客様に伝える言葉。
「意味を知り、背景を知り、作家を知るとそのジュエリーはただの装飾品ではなく、特別なジュエリーとなる。特別なジュエリーになったら、そのジュエリーは自分が年老いたときに、子供に譲ることができる。でもただの装飾品はごみに捨ててしまうだけ。」
自分の目でたくさんの商品を見て、たくさんの情報を得て、満足した作品を買って、身に着けて、それで愛着が出て手放せなくなったとしたら、ちゃんとその価値を伝えて、家族に財産として譲る。
伝統工芸品の素晴らしさって、そこだと思います。
陶芸とか、着物とかもそう。
あー愛が止まらない! だから私は貯金をするよりも、ジュエリーに投資するのです。(笑)
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アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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