こんにちは、色々と複雑なことになってきているアメリカ。
また今感じることを記録しておきます。
足並みがそろわないと大変な回復
昨日、ダンナとめっちゃケンカしました。
ここニューメキシコ州ギャラップは、州の中でも感染がまだ拡大している(新規の感染数がまだ減っていない)地域。
ニューメキシコ州のビジネス再開OKという声に市も従うことになったので、ルールを守ったうえで店が再開しています。州全体で店が開き始めているので、感染が収まっていないとしても店を開けなければいけない。
※もちろんオーナーの判断で開けなくてもいいんだけど、周りが開いているのに自分の店だけ閉めたままというのは非常に心苦しいし、他州や他市のお客様には理解してもらえないことも多いので、それぞれのルールを設けて開いているという感じ。
ダンナは本当にこのパンデミックをずっと心配して私たちもずっと外出を制限しているので、なんというか、私が仕事に戻って人と会うことが信じられない様子。
誰だって、家にいられるものなら家にいたい。今は子供を見なきゃいけないから、ダンナに子供たちを任せなきゃいけなくて時間も制限している中消毒しまくって仕事に行くのは本当に辛い。でもこの間もずっと働いてくれている人もいて、そして今も誰かが働かなきゃいけないし、誰かが経済を回し始めなきゃいけない。
「ロックダウンで強制的にみんな家にいなさい」という状況よりも、パンデミックの中経済を再開させて「仕事に戻る人、仕事に戻らず生きる人、何も気にせず外に出る人」といういろいろな人が混ざる中自分の意志を決定しなければいけない状況の方が数倍大変だということを初めて痛感しました。
アリゾナ州では経済再開後一日に1000人以上新規感染者が増え、ニューメキシコ州でも今までの二倍以上に新規感染者が増え、経済再開が早すぎたと州に訴訟する人もいるそうです。
(今日の州全体の新規感染者数は150人、三日前は今までの最高で300人を超えていましたが黒人人権運動のセレモニーが行われた日だったので、あまりニュースで取り上げられている様子がなかったのが驚きでした。)
「失業保険で生きるか」、「感染のリスクをとって仕事に戻るか」という二択。
レストランは「マスクをしてください」という張り紙をしてあるけれど、ご飯を食べに行くのにマスクをする意味が分からないとしない人も多いそうです。
うちの店はカウンターを透明なガラスで仕切ったのですが、「こんなものなんでつけたの?」(私がウイルス持っていると言いたいの?という雰囲気)と言われたこともありました。
売り上げは減っていて、感染のリスクは高く、安全面のあらゆる対策に経費をかけて営業している店と店員さんに、今は本当に頭が上がらない。
ソーシャルディスタンスを保たない人に注意してケンカになる例は絶えなくて、人に会わないことが愛と言われたロックダウンの方が、なんか一体感があって分かりやすかったかもしれません。
このパンデミックへの対応があまりに人それぞれなので、なんかもう、精神力を鍛えなきゃ!って感じです。
動かなきゃ、生きていけない
ナバホネーションでの感染拡大は人口17万人と言われるナバホネーション全体で、感染総数は6000人、現在の感染者はその半分の3000人。
人口当たりの感染率が、ニューヨーク市を抜いたという記事があって驚きました。
ダンナがここまで心配するのはやはり人々の性質というのをよく知っているからで、人々の危機感があまりないというのは何回も書いています。
ですが都会に行っても「マスクしてると何言っているか聞こえないからマスク取って。」って店員さんに言われることもあるし、本当に人それぞれでナバホの人だからどうこうっていう偏見はいけないのかなとも思います。
どうして体調が悪くても活動してしまうのか?という話をしていた時に、
羊の世話や家畜の世話、農業はどんなに体調が悪くてもやらなければいけない。
動けるんだったら仕事をするというのが当たり前と教えられてきたから、体調が悪くても外に出て仕事をするし、そうしないと生きていけなかったからじゃないかとダンナが言っていました。
たしかに、どんなに体調が悪くても家族に水を汲みに行かなければいけない状況であれば行かなければいけないし、それと同じように犬のえさがなくなったらスーパーに行って買いに行ってしまうんだとなんだか妙に納得してしまいました。
そして、そんな生活をする奥深いリザベーションに住む人たちにとって街に買い物に出るというのはご褒美みたいなもの。この状況を知っていても、子供たちを連れて行ってファーストフードを食べさせてあげようとか、買い物をさせてあげようとか思ってしまうみたいです。
なのでギャラップの町の店が開き始めたと聞いたら否や、普通に買い物や外食を楽しもうとする人々が多いことにも驚きました。入店制限などがしっかり行われていない店も多かったため、今は消防士さんたちが店の見回りをしていて、人数制限などが州の規定に満たない場合は店が営業停止または罰金を支払わなければいけません。
ついにニューヨークも第一段階の再開が始まり、州での決まりをただ守るのではなく、自己判断で対応を変えていくこれからの方が本当に複雑で大変だと思います。
心配だから家にいる選択をしたら、失業保険で生きるしかない。
仕事に戻るとしたら、あらゆる注意をしながらリスクを踏まえて、でもあまり考えすぎてはいけない。
自分の考えを人に押し付けることはできないし、いろいろな人を見て見ぬふりをしながら精神バランスを保って慣れていくという、またこの作業に入らなきゃいけないんだなと実感しています。
パンデミックからの回復は、思ったよりも複雑だなと思ったのでした。

アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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