日々日々変化する状況と何も変わらない自然を眺めては、現状が夢のような不思議な感覚に陥る時があります。
すべては人間が作り出したもので人間が勝手にパニックしていて、そこに何も変わらずにある自然は逆に経済成長が止まり感謝していることでしょう。
まずは現状から
さて現状、ニューメキシコ州、ことにギャラップの入るマッキンリー郡の感染者数はついに人口67万人のバーナリオ郡を抜き、人口七万人のこの郡は州で一番の感染者数となっています。
毎日のニュースでマッキンリー郡の感染者が一番です、とやっています。
ナバホネーション、やばいね。とよく心配をいただきますがニューメキシコ州、マッキンリー郡の感染者数はナバホ族、ズニ族のリザベーションも含んでいて、そのうちナバホ族のリザベーションでの感染者数は半数ぐらい。半数がリザベーション内での感染者で、半数が街中での感染者ということです。(住む場所で分けられるので、ネイティブアメリカンの人でもリザベーションに住んでいない人は、街中での感染者となり部族との関係はありません。)
やはりマッキンリー郡の感染者の異常な増え方は現金支給により人々が町にあふれているからだと思います。
先週金曜に店によるためギャラップに行きましたが、ホームセンターのHOME DEPOTには入店制限がかかり20人ほどの行列、スーパーもどこも駐車場がいっぱい。特に驚いたのは、酒屋の行列がすごかったこと。
ファーストフードのドライブスルーもどこも行列ができていました。
実は旦那はコロナがニューメキシコ州に広まってすぐにこの状況を予想していました。
ナバホのリザベーションにコロナが広まったら、確実に州の拡大を上回ると言っていました。
理由は「みんな指示に従わない」からだそうです。
ちなみに、感染者数だけ見るとひどい!って感じになってしまいますが、ナバホ政府の仕事もしている旦那曰く、病院関係はまだパニックには陥っていないそうです。医療関係の保護具は不足しているようですがほとんどの感染者が自宅療養。
ICUは常にコロナの患者さんでいっぱいと言いますがニュースで見るように廊下まで患者があふれるようなところまではいっておらず、病院以外の仮設の施設も使われています。
お店はいつ復活するのか
経済を回さなければいけないので、各地で少しずつ「厳格な外出禁止」からの緩和が進んでいます。
公園やビーチ、予約だけでの美容系の店の再開なども始まっている州があります。
現状として5月15日から「段階的に」店の休業を解いていくとニューメキシコ州政府は言っています。店の大きさや入店人数などの制限をつけ、それを満たす店は営業を許可するそうです。
ニューメキシコ州の中心、アルバカーキは感染者数のカーブが緩やかになってきているので、まだぐんぐん感染者が増えているギャラップとの状況も違い、その期限近くになったらギャラップの市の方での決定事項もあるかと思います。
5月15日に店を再開していいよと言われても、店側、従業員側、お客さん側として安心できる状況かは分からないので、それに向けての準備をしています。
ジュエリーの需要
今本当にみんな大変です。ジュエリーが売れない。(というか店を開けないから当たり前)
本当に、全然売れない。
でもこの状況の中で、「インディアンジュエリーの価値」が改めて見直されているなというのも感じます。
買い物の嗜好がどんどん変わっていく中、価値のあるものの価値が高くなった、そんな感じ。
大量生産で作られているジュエリーじゃなくて、「手作りの価値のあるものを愛しながらつけていく」そういう嗜好にシフトしていく人も多いのではないかと思います。
今よく言われている、「ストーリーのある商品」
インディアンジュエリーはその作家ごとにストーリーがあるし、その商品ごとにストーリーがある。
断捨離されることはあまりないのが、本物の価値のあるジュエリー。
今のこの状況は本当に大変だけど、絶対にインディアンジュエリーのファンは消えることがないし、この歴史が途絶えることもない。
だから今が踏ん張りどころ。頑張りましょう!
もともとインディアンジュエリー屋やインディアンジュエリーを作る人、ジュエリーファンの人たちって目先の数字だけを追いかけている人は少なくて、もっとそれよりも深いところに魅力を感じている人が多い。とてもいい業界だなと思います。
毎日誰にも会わず誰ともしゃべらない日でも、お気に入りのジュエリーを着けてお気に入りの洋服を着るだけで気分が変わります。
精神衛生を保つこともしてくれる。
事実私も、今はできるだけ大きなアイテムを毎日身に着けて気分を上げるようにしています。(Tシャツにジーンズでも、大きなバングルとピアスを身に着けるみたいな。)
※ZOOMミーティングやライン飲み会が流行る中、実は上半身に着けるジュエリーたちは需要が伸びているというのも事実。日本人の働き方という固い習慣が崩れかけている今、業界人はこれを本当に推してほしい。。。
今は売れないかもしれない。
でも需要が下がることはないというのが私の個人的なインディアンジュエリーに関する分析。
書いていて、私も気分が上がってきました。
そう、努力して「気分を上げること」をすることが大事。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
ABOUT MEのページからSNSのフォロー、他ウェブサイト、お問い合わせなどができます。
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