小林製薬のコロコロナを心待ちにしている今日この頃。
アメリカはどんどんと状況が悪くなっていますね。3月22日現在時点での状況をまとめてみました。
周辺の様子
コロナパニックに陥っているニューメキシコ州。
ニューメキシコ州の感染者は現在57人。
ギャラップのあるマッキンリーカウンティでも2人が感染が確認され、その病院はもちろんギャラップの町のインディアンホスピタルです。
知り合いも多く働いていますが、緊急以外の通常の病院業務はすべてキャンセルまたはスケジュールをあらためているので、今のところ特に混雑もないようです。
心配なのはナバホリザベーション。
ナバホリザベーションではアリゾナ州で現在23人の感染者が確認されていまして、モニュメントバレー近くのKayentaという町の近くにすべて集まっています。その町に続く道は現在閉鎖されていると近隣に住む人に聞きました。
現在ニューメキシコ州ではレストランは人が座って食べることはできず、すべて持ち帰りのみ。ショッピングセンター、スポーツジムなど人が集まるところはすべて閉鎖。
通常の店舗はまだ営業しているところも多いですが「10人以上の集まりを避けるように」とトランプ大統領が声明を出したので、スーパーや薬局でも「店内に入る人数規制をしている」ところがほとんどです。
ドライブスルーの検査ができる場所がアルバカーキに三か所あり、長蛇の列ができています。
これがすぐできるところがアメリカらしいです。
手に入りにくいもの
〇日用品・・・マスク、除菌スプレー、除菌ワイプ、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ティッシュ、使い捨ての手袋。
これらは棚から消えていますが、「トラックの配達の日」をスタッフに聞くと、火曜の朝八時だよ。とか教えてくれるので、その入荷の時間をめがけて、それまた長蛇の列ができています。
相変わらずマスクへの信用度は低いのですが、都会ではかなりマスクをしている人が増えていると聞きます。
田舎町のここギャラップでは、マスクよりも使い捨てのあの手術用みたいな手袋をしている人が増えた気がします。
〇食料品・・・水、卵、牛乳、ジャガイモ、豆、パン、缶詰の肉(コンビーフやスパムなど)、小麦粉、生肉
水、牛乳、肉類は買いだめする人が非常に多いので、紙類も同じくですが、おひとり様2パックまでとか制限があるスーパーがほとんど。
肉がなくなるとは驚きですが、外食をメインにしている人も多いので、自炊をしなければならないとなると、とにかくメインディッシュの大量の肉が必要だ!となるようです。
先週からスーパーが急にパニック状態になったのですが、それがちょうど子供たちの春休みの開始と重なり、私たちも含めて春休みに出かけるはずだった家族が家で過ごさなければならず、生活用品、食料品を買い占めなければならなくなってしまったのと重なったので、スーパーは一気にごった返しました。
高齢者や妊娠中の方が買い物がしづらい状況になったため、現在ではほとんどのスーパーが
「火曜と木曜の朝7時から9時は高齢者、障害者、妊娠中の人など限定の買い物時間」
となっています。
町の状況
まず痛手を早くも受けているのが地元のレストラン。
外出がしにくい状況の上にイートインができないとなると、持ち帰り用に注文の電話を入れて、誰かがその店に取りに行かなければならず、経営はとにかく大変。
ウェイトレスは長期休暇か、または解雇せざるを得ない店も出てきています。
「Support your favorite Restaurant!」
持ち帰りの注文を率先して行い、お気に入りのレストランをサポートしてください!っていうメッセージを聞き、私たちもできるだけ協力したいと思い外食を欲するときには頼むようにしています。
小さい店が多い田舎町では「州からの命令がない限り、営業を続ける」という方針の店も多いのですが、時間を短縮したり、人数制限をしたり、どちらにしてもリスクが高いので、経営者も、従業員も、リスクを考えながら最善の方法を考えているという感じです。
政府の体制
アメリカ全土では、大きな都市の入った3州+新たに2州に「外出禁止令」が出て、アメリカ人の人口の3人に一人が実質の「外出禁止」を強いられています。
非常事態をレベル4に引き上げ、「アメリカ国外にいる人はすぐに戻るように、戻らなければしばらくアメリカには戻れない可能性もあります。」とトランプ大統領が演説をしました。
早く対策をしないと感染を防ぐことはできないし、イタリアがどんどん厳しい状況になってきているので、国民が出歩ける余白を持たせてはいけないとかなり強い形で政策がどんどん決まっています。
州が独立しているアメリカ。
ニューメキシコ州では現在上記のような状況で、まだ「外出禁止令」は出ていませんが、感染は拡大しているので時間の問題のような気がします。
経済を心配する人たちに向けいろいろな経済対策を発表していますが、このパンデミックはまだ夏ぐらいまでは続くだろうという見方がアメリカでは多いです。
※でもやはり報道では、感染者何人になりました!死者何人になりました!町はこんな状況です!酪農者はかなり大変そうです!でも落ち着いてください、病院は充実しています。となんだか恐怖をあおりにあおっている感じが否めません。まぁそうでもしないと州の命令を聞かない人も多いのでそれも作戦なのかもしれませんが、うちのダンナみたいに心配性だと、もう触ったもの何から何までが菌がついているように見えてしまうみたい。
実生活の影響
自営業や小規模経営が多いここニューメキシコ州の田舎町。
ネイティブアメリカンの人たちは、深いリザベーションに住んでいたりする人も多く、土地も狭くはないので「外出禁止令」に対しては都会の人と比べて抵抗感はないと思います。
子供の頃はみんな貧乏生活だったから大丈夫。とダンナは言っています。
羊がいれば2か月生きていけるし、あと必要なのは小麦粉と、水と、ベーキングパウダーだけ(トルティーヤを作る材料です笑)
でも当然みんなが心配するのはお金のこと。
人が来なければ物は売れないし、店を開けられなければ収入はないし、商品を売るはずの店が開いていないのだから収入が止まる人も多々出てくると思います。
実際私のところにも、店は大丈夫か、日本の景気はどうか、買い付けはどうするのか、と多くの電話がかかってきます。
さらに、いくら土地がいっぱいあるでしょって言っても、移動距離が多いアメリカの人たちが「外出禁止」と言われた時のストレスは相当なものです。
私も二日間家にこもってみましたが、子供たちは暴れだして鬼母になるし、三食のご飯を作るただの飯炊きおばさんと化して、ただの二日だけでもう気分が曇った感じになりました。
人と会わないというのはこんなにもストレスになるんだなと実感。
SNSやLINEで友達とテレビ電話するだけでも気分が晴れます!
未来を予想することはできないから、「自分ができることをして、楽しく冷静に過ごす」しか私たちにできることはありません。
「本当に必要なものは何か、を見極めるいいチャンス」だと友達は言っていました。
たくさんの都市伝説が流れ、政治家批判をしている人々が多い間に、少しでも自分を磨いて、楽しく過ごせた人が後々ぜったいに勝ちます。
こんなに厳しい状況にあるイタリアで、毎日自然にベランダから沸き起こる「コロナと戦っている医療従事者への感謝の拍手」の動画を見てものすごく感動してしまいました。
こんな風に気持ちが上がる情報を得て、自分も気分が上がる行動をして、家の中でもジュエリーを着けてちゃんとして(笑)、できることをやっていきます。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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