インディアンジュエリーは伝統工芸品ですが、流行は確実にインディアンジュエリーの売り上げを左右しています。
昔は「ゴツっとしたナバホスタイルの力強いものがインディアンジュエリー」というのが一般的なイメージでしたが、現在ではファッションと同じくインディアンジュエリーの世界も多様化、細分化していて同じ「インディアンジュエリー」と括るだけでは語りきれない様々なスタイルが作られています。
(あくまでもアメリカの流行ですが、だいたい日本の流行もこれに付随していきます。)
●ナバホパール
シルバービーズに燻しをきかせているものが、「ナバホパール」と呼ばれます。
元々はハンドメイドのビーズのことだったと思うのですが、今では機械生産のナバホパールもあります。
このナバホパールシリーズのネックレスがテキサス系のネイティブアメリカンジュエリー好きから一気に火が付き、今まであまり日の目を見ることがなかったこのナバホパールたちは一気に人気となりました!!
2020年はもう定番化していくでしょうね。
●クラスターのリング
こちらも去年一気にリクエストが多くなったもの。
今までもずっとクラスターのリングというのもは存在したのですが、小さいものの方が人気でした。
それが2019年は「とにかく大きいクラスターリングが欲しい」というお客様が急増。
大きいものは長さ10センチにもなって、中指にしていると人差し指と薬指をも覆い隠すような巨大なクラスターのリングが急増しました。
そのアメリカンなサイズに慣れてしまったので、大きい方がインパクトがあってキュート!と思うようにもなってしまいました(笑)
この流れで、2020年も色々なスタイルのクラスターリングが引き続き人気になると思います。
●ハートモチーフ
これは2018年前から一部では流行っていましたが、インディアンジュエリーからすると「流行に乗っかっている感」が否めないので本当に一部の人しか作っていませんでした。
2019年はとにかく様々なところでハートモチーフの作品が増えました。
こちらも定番人気化していくことでしょう!
●ホピもの
一時期は少しスローでしたが、ホピの作品の人気も再来しています。
こちらも「作り手が少なくなって作品自体が少なくなったから」という理由もありますが、その技術とキュートなモチーフがインディアンジュエリーそのものという感じで、魅力を再確認している人が増えているからかもしれません。
アーティストの大物はまだまだ作り手はいますが、こういったプチサイズを作っている人っていうのがとても少ないので、気軽に買えるホピというのも今年は流行りそうです!
●大ぶりクラスターもの
去年に引き続き、大ぶりのクラスターものは流行ること間違いなしです。
リングだけではなく、バングル、スクオッシュブロッサムなど様々なスタイルのクラスターものが出回っています。
大きくなるとそれなりに値段も高くなってきますが、まず「ナチュラルの石がまとまってセットされている」というそれだけでかなりレアですから、スタイルに合うかどうかももちろんですが、価値が上がるという点でも購入する人が増えています。
以上、勝手な2019年の総括と2020年の予想でした!
インディアンジュエリー=メンズというイメージが2019年に少しずつ変わり、2020年はレディースのインディアンジュエリーがますます増えてくるでしょう!
一方でメンズのインディアンジュエリーはもっと細分化して、また新しいデザインやハイグレード石ものなど今までの「ザ・インディアンジュエリー」とは違うスタイルのデザインにチャレンジする人が増える年となりそうです!!
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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