歴史建造物はロマンを感じて大感動するんだけれど、私は数字に弱く、記憶力がとにかくないので一回行ってもすぐこれが何の建物だったかとか忘れてしまうんですよね。
風景だけじゃなくて歴史もちゃんと記憶できる人になりたい(笑)
とうわけで、少し近隣の歴史的スポットを紹介します。
プエブロ文化の最大の中心地
先日訪れたときにレンジャーの話を盗み聞きしていたら、世界遺産に登録したけど何かが足りなくてできなかったという感じのことを言っていたのですが、その後そんなことあるかなと思って調べてみたらしっかりユネスコの世界遺産として登録されているチャコキャニオン。(誤情報をインスタに掲載してしまった!)
1987年に世界遺産に登録された。登録当初の名称は「チャコ文化国立歴史公園」(Chaco Culture National Historical Park / Le parc historique national de Chaco)だったが、2006年に「チャコ文化」に変更された。(ウィキペディアより)
と書いてあったので、私の聞き間違いでこの文化についての登録になりましたよってことだったのかな。細かいウィキペディア情報はこちらに貼っておきます。
さて、ここの何がすごいかというと。
チャコ・キャニオンの人々は、砂岩を切り出し、材木を遠方から運んできて19世紀になるまで北米で最も壮大な建物をもつ15か所の遺跡を築いた。
最も壮大な建物!!
日本で言えば平安時代。法隆寺や、地元近くで言えば富士山本宮浅間大社の建てられた時代。
「その時代にアメリカで一番栄えていた場所。その建物の群れがチャコキャニオン。」
天体観測を行っていた
こんな風に、どんどんとたくさんの建物が建てられて大きな集落となるチャコキャニオン。
そのチャコキャニオンはなんと、東西南北がしっかりとマッチするように作られて、建物を通して天体観測が行われていたことも知られています。
(チャコ・キャニオンで天体観測が行われていたことは、太陽の短刀から理解できる。これは、春分、秋分に小さな同心円の中央、夏至に大きな同心円の中央、冬至に同心円の両脇といった決まった位置に短刀のような楔型に日光を映す岩絵が刻まれているものである。
また月が昇る場所と月が沈む場所が18.6年の周期で変化する位置にあわせて壁が造られた建物がある。)
ピラミッドみたいですよね。
考古学、大学の研究でもまだまだ解明されていない部分がたくさんある不思議な場所で、歴史的に大事な場所でもあります。
メキシコのアステカとも関わっている
これが最大に大きくなった全貌ですが、これはプエブロボニートと呼ばれる一つの集落の姿で、ここの周りにもたくさんの建物がありました。
丸いところは全部キヴァです。
このプエブロ族の集落に人が集まり、メキシコのアステカ族と物々交換されていたことも証明されています。
その時代は国境はないですが、今のメキシコのネイティブの人々からオウムの羽やコーヒーが持ち込まれ、今のアメリカのプエブロの人々の壺やバスケット、ターコイズと交換されていました。
このころから、ターコイズが使われた工芸品が作られています。
また、最大で650近い部屋があったというこのチャコキャニオンの一部屋から、1万点近いターコイズが見つかった部屋があったそうです。
(銀はまだ入ってきていないのでターコイズそのもの、または穴をあけたものです。)
大きなキヴァ、高い壁、自然落石によって破壊されてしまった部屋たち、たくさんの岩絵。。。見どころは本当にたくさんあります。
「プエブロ族の建物の中を歩くことができる」というのもかなりのロマン。
ネイティブアメリカンの人々は特に行きませんので(笑)私たちもここに行ったのは10年ぶり。(地元の遺跡って特にあえて行くことがないのと同じ感じですね。修学旅行で行ったけど全く覚えていないみたいな。)
まとめ
まず第一に、チャコキャニオンは、行くのがめちゃくちゃ大変!!
アメリカでの旅はツアーではなくてセルフレンタカーを断然お勧めしますが、舗装されていない道路を1時間ほどガタガタガタガタと行かなければいけないので、通常の観光客の人たちはあまり多くありません。
だからあまり知られていないんですね。
(ちなみに雨上がりや雪道になってぬかるみにハマると大変なので、天候や道の状況には注意!)
個人的にはチャコキャニオンは弾丸ツアーではなく、少し余裕をもって「時の流れと歴史を体にゆっくり感じる」のを目的で行くのがおススメです。
いわゆる穴場スポットの紹介でした。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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