現在、スティーブは日本におります。私はここニューメキシコ州に居残り。
ブログ読者で東京のショーに顔出せる方、ぜひお立ち寄りください。
さて今日はナバホ族の作る織物、ナバホラグの話。
ナバホラグについて
世界中にあるたくさんの織物。あらゆる織物にそれぞれ歴史があります。
ナバホ族の神話では、「スパイダーウーマンが人々に織物を教えた」とされています。
織物で知られているネイティブアメリカンはナバホ族で、現在、彼らが織る「ナバホラグ」は非常に高い値段が付くこともあるアート作品として知られています。
もともと、羊飼いを生業とし、羊の肉を使って料理をし、羊の毛を買って羊毛として使い、それを着るための織物にしたというのがナバホラグの始まり。
暖を取るためのブランケットとしての織物
どこの民族でも産業革命の時代から、様々なものが機械化されて織物なんか一番最初に機械化されたんじゃないかと思うのですが、その中で「手で作られている」というのがまた新しい価値になっている織物。
しかもナバホ族のラグは、「手紬ぎ」つまり羊毛をカットして、カーディングして、スピンして、毛糸にして、染める。というこの工程も自分たちでやっている(やっていた)という、羊ありきの文化なわけです。
「人類最初の織機はおそらく垂直織機」だそうですが、その人類最初の織機である垂直織機をいまだに使って織っているのがナバホラグ。
ネイティブアメリカンとかサウスウエストとかで検索してよく見かける、チマヨラグやメキシカンラグは、ペダルを踏んで織る「水平織機」というもの。
圧倒的に作業が早く、圧倒的に均一に織ることができます。
一方で垂直織機では、縦糸の間に横糸をジグザグに入れていって、その間を櫛みたいな道具で叩いてきつくして行って、という作業効率の悪さ。
だからこそ、垂直織機で手織りされたもので、機械で作ったように薄く、キツい編みで絵柄が均等に入っているものというのは、芸術的な価値があるわけです。
ナバホラグはだいたい、100ドル以上。高いもの、古いものだと50万円以上するものもあります。
最近のナバホラグはサイズが小さくなっているので、敷物というよりも飾り物で、どちらかというとコレクターが集めるものという印象。
お店にもたくさんの織り手の人が売りに来ますが、ほとんどの人がナバホ語しか話せない高齢の女性。娘が英語の通訳をして、ラグが出来ては売りに来て、そういう生活をしています。
下の世代はその労力と賃金が見合わないのを目の当たりにしているので、家業として継ぐ人というのは非常に少ない。
メキシコ製の安いラグが出回ると、やはり敷物や飾り物として、なぜ高いナバホラグを選ぶかという理由がとても乏しいので、よっぽど詳しいコレクターがいつも買うという感じで売る方にとっても難しくなっているのが事実です。
というわけで、高くてその価値が分かりにくいナバホラグの現状は結構厳しいもの。
伝統が廃れるというのがとても悲しくて、本当に一部の織り手しか評価されることはなく、織りての数はどんどんと減っています。
このコンテンツがなぜ最強か
そんな中、この動画。一番最後にリンクを貼ります。
先週公開していたのですが、ようやく日本語字幕をつけられました。
この人、めちゃくちゃすごい人です。
「ネイティブアメリカントレーダー」の現存している有名トレーダーの中で、五本の指に入る人。
ビルマローン氏。
彼はたくさんのネイティブアメリカンアートのショーで、どの作品が一番かという判断をする人に何回も選ばれています。彼の専門はナバホラグ。
「インディアンマーケットで一位でしたー」とかいう、その一位が誰かを決める人の一人です。
50年以上もトレーダーとしてナバホラグに触れてきたビルが、自らのコレクションを、自らの口で説明してくれているという、鳥肌ものの動画なのです。
ナバホラグの市場は高齢化しているので、こういった動画メディアで取り上げられることというのもあまりなく、ナバホラグの説明は基本書籍のみ。
その点でも、この動画は結構鳥肌モノだと思います。
これを見たら絶対あなたも自分の目で見たいと思うこと間違いなし、だから実際にナバホラグがたくさん並んでいるところで見てみてほしい。
ナバホラグの良さは、実は自分の目で見て、触ってみるのが一番。
(ネットで出ているものはナバホラグと書いていても、メキシコ製のものもたくさん出回っています。)
このYouTubeチャンネルで、ネイティブアメリカン以外で初めてキャスティングさせていただくのが彼であったことを、本当に光栄に思っています。
これはクリスマスプレゼント以上の価値がある、そう思います。
↓字幕で日本語を選んでくださいね!!
ちなみに最後の番外編に私が映りますんで最後まで見てくださいね(笑)
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アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
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