コロナの拡大は環境ではなく人

Native American

こんにちは、絶賛ステイホーム中のYOKOです。

もうブログはオワコンだと言われてどんどんみんな離れているようなんですが、こういう話題ってYoutubeじゃできない気がするし、画像やリンクと共に紹介したいし、Youtubeはアーティストチャンネルとして運営したいし、と昨日悶々と考えていました。

自己満足の気晴らしとしてブログは続けていきます。

かわいそうなネイティブアメリカン。。。という違和感

さて今日はロックダウン解除から二日。相変わらず感染数は増えていて、ロックダウンで爆発的拡大は抑えられたのかもしれませんが、まだ先の見通しは全然立たないなぁという感じ。

 

なぜこんなにコロナが広がっているのか
こんにちは、ステイホーム、エッシェンシャルワークお疲れ様です! 初めてのGW、ガマンウィークはどうでしょうか? 私たちはというと先週末ギャラップの街が予想通りロックダウン。月曜までだったのが木曜まで延長になり...

先日のこの記事で、環境がこうだからコロナが拡大しているんだと思います。っていうのを自分の意見として書きました。

全米のテレビやフェイスブックで流れてくるナバホネーションのニュースというのは、

「水がないから家を出ざるを得ない、(かわいそうな)ナバホの人々」

「車がないから乗り合わせて買い物に行かなければいけない、(かわいそうな)ナバホの家族」

「食べ物が足りなくて困っている(かわいそうな)ネイティブアメリカン」

とか、なんとなくそういうニュアンスがある報道がとても多いです。

それを見て、「何とかしてあげなくちゃ!」って言って寄付をしてくれる人もいるし、トランプ大統領が直々にフェニックスでネイティブアメリカンの長たちと会合をし、ナバホネーションには600ミリオン(6億ドル)の援助が決まっています。

(今日はそれのミーティングをしていたダンナ、確実に役場で奪い合いになるなぁと言っていました。)

 

さてそんな状況なのですが実際に私の周りのナバホ族の人々は何と言っているかというと、

「みんなが言うことを聞かないからだ!」

この発言をする人が私の周りには本当に多いです。

 

水がないというのを解消するためにあらゆるところに水のタンクが設置されていて、わざわざ街に行かなくてもいいようになっている。

ナバホ族の役場には食料が配られて、贅沢を言わなければ何週間かそれで生活できるぐらいの食料品がある。

仮設病院もアメリカ政府が早々に設置してくれていて、他州からも医師の助けがたくさん到着している。

ホームレスさんたちはエルランチョという歴史的なホテルに部屋を確保してくれていて、そこで過ごすことができている。

ニュースを見て、感染が拡大している地域のフードバンクには大量の食糧が集まっている。

そういう風にちゃんと政府やボランティアがシステムを整えてくれています。

 

でも、みんなステイホームしない。

 

暇だからと言って家族全員でギャラップの町に出かける。

ギャラップがロックダウンしていると聞けば、隣町のWalmartにマスクもせずに行く。

(実際に先週のギャラップの町のロックダウンでみんな周りの町に行ったので、周りの町のスーパーなどの品薄状態がすごいらしい。)

暇だから家の仕事をすると言って、ホームセンターに行列を作る。

なんか体調悪いな、、と思っても家族に会いに行く。

お酒が買いたいと、ホームレスの施設からどんどんと人が出ていく。

家でお酒を飲みトラブルになり、数少ないナバホネーション警察が出動している。

なんていうか、、それが現状。ただただ、危機感が薄い。

 

環境のせいではなく、何よりも一人一人の意識が低いのでこんなに感染拡大している、ということを私の周りの人たちは本当に強く言っています。

買い物は一人で行きましょう

街に行くときにはマスクをしましょう

体調が悪かったら2週間自宅で様子を見ましょう

人ごみを避けましょう

外出は最低限にしましょう

このフレーズがあらゆる道路の横の電光掲示板にチカチカと点灯しています。

みんな自分は大丈夫と思っていて、暇だから、お金が入ったから、街に行く。

ちゃんと考えている人はそのルールに従っていて、ルールに従わない人がどんどん感染を拡大していくので、ルールを守っている人が信じられない!と怒っている。。。

 

それが今の現状です。

ロックダウン後の今

 

日曜日の午後に、ギャラップの町のロックダウンが解除されました。

みんなの予測通り、すでに街には人であふれていて、交通量もめちゃくちゃ多い。

私も久々にお店に行きましたが、店は開いていないところが多いけど、交通量は普通に多いなという印象でした。

ロックダウンを頑張って乗り越え、ひもじい生活をしてようやく今日買い物に行こうと思っていた人が、このロックダウン解除後の爆発で感染しないことを祈ります。

 

「買い物に行けないわけではない」のですが、今は「我慢して買い物に行かないほうがいい」という感じ。

食べ物買えてる?大丈夫?とたくさんの心配をいただきますが、私たちは「買い物に行かない」「なるべくギャラップの町に行かない」という選択をしているだけなので全然大丈夫です。

 

病院で働いている知り合いも何人かいるのですが、6台しかないICUは埋まっていると言いますが、ほとんどの患者さんが自宅療養なので混乱しているという状況ではなく、でも患者さんは多く仮設病院での対応も必要なので、他州からヘルプの医師が来ているということでした。

 

だからニュースだけを見て、アメリカ政府は何をやっているんだ!とか私たちは感染が拡大している地域に住んでいてかわいそうでしょ。。。とかいう意見は全然違いますよーってことです。

 

ネイティブアメリカンだから感染拡大しているわけではなく、みんながルールを守らないから広がっているんですねぇ。

当初ダンナが予想していた通り。

その国民性?民族性?を重々承知している旦那スティーブは出かけるときにこれでもかというケアをしていて、子供たちはステイホームが始まって以来、外出しても車の中からは下りることなく、私が一人で店に用事を済ませに行くというのもいまだにあまり信用していないし、買い物はぜんぶスティーブ一人にお願いしています。

最近豆腐はどこにあるか覚えたけど、もやしとか青梗菜とか(笑)、買い物に一緒に行ってもスティーブが見る範疇になかったものは欲しがらないようにしています。

缶詰や冷凍食品でも工夫すればなんとかなる。

缶詰野菜で新しいレシピ作ったよーって教えてくれる友達たちがいて、そういうことで幸せな気分になります。

 

制限をしなくても生きていけた生活にあらためて感謝!

 

 

コメント

  1. Mayumi Kitazume より:

    群馬県前橋市の田舎の人達も危機感なし。Stay Home のはずが、暇だからとCostcoやヤマダ電機やスーパーに家族でお出かけ。「社会的距離を取ってください。」と館内放送されても、人混み。群馬県内147人感染者数が少ないのは検査数が少ない(昨日30)から。