ナバホ族を含めたネイティブアメリカンは大元をたどると、アジアから来ているのをご存じですか?
これが、人類が移動した地図です。
(出展Wikipedia)
大陸がつながっていたような昔々、祖先は同じモンゴロイド系から来たアメリカインディアン。
実はあまり知られていないけど、スケールを大きくして考えれば人類はもともとどこかから来た人たちなわけで、そう考えるととても壮大な話です。
顔が似ている
写真は純血ナバホ族のメンズたち。
これはとてもとても大事で大きなポイントです。
顔が似ている日本人。日本人側からしてもネイティブアメリカン側からしても、とても親近感がわきます。
写真を見て、明らかに欧米の白人さんやアフリカ人、メキシコ人の顔とは違うのが分かっていただけるかと思います。
「顔が似ている」というのが本能的に「親近感」に直結することは外人の多い海外に住んでみて痛感します。
あの人、おじさんに似ている。。。
私は今ナバホ族の父として慕う人のことを最初見たときに思いました。その日から私の中で、彼の名前は「アンクル(おじさん)」となりました。
「顔が似ている」だけで安心感を感じるというのは日本にいるとなかなか感じることがないですが、敵か味方かを判断するような「人間としての本能」なのだと思います。
ネイティブアメリカンは私たちの味方、と本能が察知するわけです。
言葉が似ている
ナバホ語は、とても難しいです。
(学校では少し数字や挨拶を覚える程度。スペイン語やほかの外国語をちょっと勉強する程度で100%は教えてくれません。)
そんな覚えるのが難しいナバホ語ですが、とても日本語と似ている言葉があります。
あっち と こっち
英語でいうと、That way と This way。
これがナバホ語になると、
アッチェ と コッチェ
他にもとてもたくさんの言葉が日本語の言葉とリンクします。
「ハコネ」はナバホ語でまたねという意味
「マナ」はホピ語で少女という意味
「カラシ」はズニ語でカラスという意味
「ヤラ」はズニ語で山という意味
他にもたくさんあります。文章にできる能力はまだないですが、少しでもわかる単語があるととても親近感がわいてきます。
考え方が似ている
リザベーションのネイティブアメリカンの人々はものすごく簡単に言うと、「日本の田舎の人たち」と似ています。
イベントがあるたびに親戚一同が集まる。
他の町や海外に行くのを恐れたり、見たことのないものに拒否反応を示す。
その土地にある大きな木を聖なるものとしてたたえる。
豊作を祈るための歌や祈りをささげる。
毎日をただただ生きる。
日本人と似てませんか?
私は日本の田舎の人々を思い浮かべます。
私の父の田舎は高知県の山奥の村で公共交通機関と呼ばれるものが家の近くまでは通っていない、農村地域です。
奥深いリザベーションの人々の形を見ると、その村の人たちのことを考えます。
夫が初めて日本に来るとき、「海を渡るなんて、、、」って年配のおばさんに心配やら軽蔑やらされたそうです。2009年なので10年以上も前の話になりますが、それでも海外旅行が当たり前の日本人からしたら「考え方古い!」ってなりますよね。
それが、高知県の人生で数回しか本州に出たことのないおばあちゃんに「アメリカに行ってくる」というとしたら、「ありゃ、アメリカってあの戦争の国かい、なぜそんな国に、、、。」ってなっていたと思います。
「ネイティブアメリカン」として自己の文化を育てていった部族と「大和の国」として自己の文化を育てていった日本人
日本人が一番驚いて共感するのがここです。
「八百万の神」と「自然崇拝」
「独自の言葉で独自の文化があること」というのは本当に誇らしいことです。
だから多くの日本人は「よそ者」として儀式を見ていても、どこかに共通点が感じられて感動させられ、魅了されてしまいます。
日本の文化も同じように発展してきたからこそ、日本人のスピリットにネイティブアメリカンのスピリットが刺さります。
アメリカ、ニューメキシコ州在住、居住歴10年。ナバホ族の夫とリザベーションで二人の子育てをしながらインディアンジュエリーにかかわる仕事をしています。インスタ、ツイッター、Facebook、Youtubeがありますがインスタが一番身近な感じかと。
ABOUT MEのページからSNSのフォロー、他ウェブサイト、お問い合わせなどができます。
コメント
DNA検査をした結果、98%日本人なのですが1%がネイティブアメリカンという結果が出ました。気になって色々調べていたらこのブログに辿り着きましたので、足跡残しておきます。おそらくDNAレベルでも共通点があるんだと思います。ちなみに青森出身の田舎者です(笑)
そんなことってあるんですね!もともとの祖先はモンゴロイドなのだそうですよ。コメントありがとうございます!