なぜこんなにコロナが広がっているのか

Native American

こんにちは、ステイホーム、エッシェンシャルワークお疲れ様です!

初めてのGW、ガマンウィークはどうでしょうか?

私たちはというと先週末ギャラップの街が予想通りロックダウン。月曜までだったのが木曜まで延長になりました。

ギャラップの市長さん、革屋さんのオーナーさん。しかもコロナ後に市長さんになった人なので、心労が心配すぎる。

ロックダウンの様子

じゃあ実際にロックダウンってどんな感じかというと、

ギャラップに通じる道すべてにこのように検問が張られていまして、州兵さんたちが一台一台「どこに行くのか、何の用があるのか」と質問しています。

ハイウェイからギャラップに通じる出口は閉鎖されているか、または検問に通じるようになっています。

街の中の必要不可欠なビジネスは八時から五時で営業していて、「スーパーに行く」「郵便局に行く」「店に必要なものを取りに行く」などの理由は認められるので、一人、または二人だけであればその検問を通ることはできます。

我が家は週末はなんとか乗り越えましたが、月曜日には発送業務などがあったのともう食材が底をつきそうだったため、ダンナにギャラップに行ってもらいました。

検問のおかげか人は少なくスーパーも行列はできていなかったようです。

ギャラップの入るマッキンリー郡の感染者は今日で1274人、死者は25人となっています。

この調子で感染拡大のカーブが緩やかになってくれることを祈ります。

どうしてここまで拡大しているのか

全米ニュースでもギャラップのロックダウンやナバホネーションの感染拡大が取り上げられています。それほどのホットスポットということです。

周りにも感染者が増えてきていますが、感染して自宅療養しているか、重症化して人工呼吸器に入っても戻ってきた60代の人など、直接の知り合いで死に至ってしまった人は幸いにもいません。

 

今日、店が再開できた時のためにプラスチックの板を貼ったりしなきゃいけないので、その材料をピックアップしにアルバカーキに行ってきました。

アルバカーキは最初とても感染拡大ペースは速かったのですが、今はかなり緩やかになっています。なので少しずつ規制を緩めていこうというモードになっています。

ギャラップは人が多い!みんな言うことを聞かずに外出している!と言っていますが、今日行ったアルバカーキも、(もちろん人口の数がギャラップの比じゃないので当たり前かもしれませんが)ホームセンターやスーパーはすごく人が多かった印象でした。

外に行列ができているという意味での人が出ている比率は同じぐらいな感じがしたのですが、なぜギャラップはこんなに感染が拡大していて、アルバカーキは収まってきているのか。。。

 

外出しなければいけない理由として、ライフラインが整備されていないというのがとても大きな理由です。

私もよく書いていますが、うちにも水道が通っていないので週に2,3回は水を汲みに行かなければいけません。(その理由はこの記事に書いてあります)

ネイティブアメリカンにとっての、水。
今朝、水が出ない!「やばい凍った!」と思ったら、ただ「タンクの水がなくなっていた」というので一安心したYokoです。 この安心はきっとリザベーションあるあるだと思います。(笑) さて、ネイティブアメリカンのアートやジュエ...

なので買い溜めをいくらしたところで、一週間まるまる家にこもるということは不可能。

そして水が少ないということは「20秒以上も毎回手を洗っていられない」ということ。

水の流しっぱなしなんて考えられないので、「手を丁寧に洗いましょう」ということを実現するにはもっといっぱい水を汲みに行かなければいけなくなります。

うちでは外に水を貯めて消毒剤を入れておいて、そこで手を洗うようにしています。

ステイホームによって三食作って毎回食器洗いをするようになるとさらに水が必要になります。ネイティブアメリカンの儀式、パーティではよく使い捨てのプレートやコップが使われますが、これも水が貴重だから。

慣れてない人からすると、こんなに使い捨てばっかり使ってゴミを増やす!と批判されてしまいますが、やはりそれよりも食器を洗う水が貴重なのです。

うちでもステイホームになって、使い捨ての皿とコップをよく使うようになりました。ごみは増えてしまうけど、この地ではしょうがないことだと理解しています。

 

〇衛生管理がしにくいというのが感染拡大の大きな理由。

〇その衛生管理をするための水を汲みに行くのに街に出て、そこで感染が拡大していってしまっているというのも大きな理由。

さらに〇荷物や郵便が私書箱に届けられるようになっている。というのも大きな理由ですね。

毎日現金支給の手紙が届いていないか、街の郵便局の私書箱に確認しに来る老人夫婦もいるそうです。なんてデンジャラス。

でも彼らにとってはそれが頼みの綱なので、今か今かと毎日確認しに行っているのです。

 

人口が少ない部族の身の守り方

現在私の知る限りホピ、ズニ、アコマは住んでいる人以外、完全に入れなくなっています。(多分ほかの小さいプエブロ族もほとんど同じだと思います)

村に通ずる道はすべて通行止め、または警察による検問が張られていて居住者でなければ入ることはできません。

これは州が外出禁止令を出してすぐに施行されたと思うのですが、その理由は「コロナが小さい部族で拡大してしまうと部族存続の危機になってしまうから」です。

「外部者を排除することが、自分たちの部族を守ること」

それしか方法がないのです。これまでの歴史と通じますよね。

岡山県だかどこかが、他県ナンバーの車はうちの県に来るな!と言っていましたよね、それと同じです。

こんなにすぐに行けた隣の村に、今は行くことができない。

本当に、今はがまん。

 

ワクチンの希望も見えてきそうですね。

毎日楽しみを見つけて、精神衛生を保ちながら頑張りましょうね!

私はかなりいい感じで仕事が進められるようになってきて、店が再開できる時間と膨大な商品をネットにすべて上げてすっきりできる時間との戦いになってきました。

もうすぐ母の日。

天気も良くなってきたので、畑仕事も始めようかと思います!

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